シンガポールでも大行列のカレー麺発祥の店、興記
様々なメディアにも紹介されている老舗
お洒落なレストランもいいけれど、せっかくならディープな地元料理にも触れてみたい!そんな方にオススメなのが、ホーカーズ。最近はお洒落なショッピングモールの中など、ロケーションも良く、フードコートのような雰囲気のホーカーズも増えてきましたが、ローカルの人たちが日常的に行くお店で、ディープな地元感を味わいたい方には物足りないかも。
いつも大行列です
そこで、今回はとってもディープなローカルの人たちに親しまれて40年という、老舗カレー麺屋さんをご紹介します! 国土の狭いシンガポール。高いテナント料も影響してか、お店の入れ替わりがとても早いのです。庶民の味方、ホーカーズも例外ではありません。そんな中で、40年も親しまれているというのは、美味しさの証明でもあります。
チャイナタウンにあり、近くには漢方薬のお店が建ち並ぶローカルな雰囲気です。目の前には果物屋さんがあって、ドリアンが山積み。「ディープシンガポール」と呼びたくなる雰囲気が満点です。今は色々はホーカーで出している Curry Mee ですが、元々考えたのはこちらのお店とか。今のご主人は2代目である息子さんなのですが、40年前に、今は亡き先代が考え出したレシピが、今も大切に受け継がれているそう。
先頭が遠い。ちなみに先頭は青いシャツの男性
客層も様々で、いかにもローカルな感じのおじちゃんから、抜かりなくジェルネイルを施した手に、シャネルのレザーバッグを持ったキメキメの美女まで みんな行列しています。オペレーションはややのんびりなので、かなり待ちます。時間に余裕を持って向かわれることをお勧めします。
待っている間にも、ココナツミルクの効いたカレーの良い香りが漂って来て余計にお腹が空いてしまいますが、二代目ご主人のこだわりは相当なもの。スープを入れるときも、上に浮いた辛み油の分量を細かく計算しながら、一杯一杯、微調整しています。このこだわりぶりを見ると、待つのも仕方ないかな、と思えて来たりして。
順番が回って来ると、サイズ(中5シンガポールドル/大7シンガポールドル)と黄色い卵麺かビーフンかを聞かれますので、お好み次第でオーダーしてみてください。
これが40年間愛され続ける老舗の味!
これぞ!老舗の味
こちらはビーフンで頼んだもの。盛りつけはワイルドですが、一口食べてみて、行列も納得のスープ! チキンの味わいが深く、カレーのスパイスとココナッツミルクがベストマッチ。具は、柔らかくて臭みがなく、しっとりとした鶏肉。これだけで、満足度が急上昇ですが、更にスープがしみ込んだ油揚げが意外な相性の良さで、驚きます。じっくりと、ほろほろに煮込んだ半割のじゃがいも、固すぎずいい弾力の笹かまぼこのようなかまぼこ。そして、腰を残してシャキシャキの具のもやしが、焼きそばくらいある太めのビーフンと良く合います。雰囲気としてはラクサのチキン版といった感じでしょうか。添えられたチリソースも辛すぎず、じっくり炒めたネギの香ばしさがたまりません。お好みで使ってみてくださいね。
チャイナタウン観光の際、ディープなシンガポールを味わってみたい、という方にお勧めです!
<DATA>
■興記 Heng Kee
住所:513A Upper Closs Street, #01-58 Hong Lim Food Centre
営業時間:10:30~14:30
定休日:日曜
アクセス:MRTチャイナタウン駅から徒歩5分ほど