株・株式投資/決算書からチェック!気になる銘柄の株価

独立系日本株ファンドの投資先から優良銘柄を探す(2ページ目)

優良企業に投資すれば良いとは言っても、実のところ、どのような企業が優良企業なのでしょうか?上場企業3700社のなかから、素人が優良企業を見つけ出すなんて、ちょっと難しく感じますよね。それならば、プロのファンドマネージャーたちがどんな銘柄を選択しているかを研究して自分の投資に応用してみましょう。

日根野 健

日根野 健

公認会計士 ガイド

京都大学教育学部卒業。公認会計士。監査法人トーマツを経て株の学校アクションラーニングを創業し、初心者向けに株式投資の教育を行う。日根野公認会計士事務所、京都事務所所長

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海外売上比率の高い企業を中心に30社を見てみましょう!

そんなコモンズ30ファンドが、いったいどんな企業に投資しているか、具体的に見てみましょう。

【図2undefinedコモンズ30ファンドの投資先】

                          【図2 コモンズ30ファンドの投資先】


そうそうたる企業ですね。
国際的な企業で、収益性の高い企業ズラリとならんでいます。

ホンダ<7267>は、自動2輪車で世界首位の企業ですね。私も昔、ホンダのスーパーカブに載っていました。郵便配達の人や新聞配達の人がよく利用しているあのバイクです。ホンダは海外売上比率が実に83%にもなります。日本の企業でありながら、海外市場の成長の影響を大きく受ける企業です。

日揮<1963>は、総合エンジニアリング会社で国内首位です。石油、化学、天然ガス施設を中心に実績とノウハウを蓄積しています。世界でのエネルギー開発が活発になればなるほど、日揮の活躍する場が広がります。海外売上比率は77%です。

日東電工<6988>は、テープや光学フィルムを中心にした総合材料メーカーで、ニッチ商品でトップシェアの商品をたくさん持っています。2013年9月に日経225構成銘柄になりました。海外売上比率は72%です。

このようにしてみると、コモンズ30ファンドの組入銘柄は、日本経済の影響よりもむしろ世界経済の影響を受ける銘柄が少なくありません。

分類としては日本株投信かもしれませんが、組入銘柄がターゲットとしているマーケットは海外が中心ですから、実態は世界株投信といってもいいかもしれません。

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