子育て/子育て関連情報

病児保育、ちゃんと知っていますか?(2ページ目)

「病児保育」。NPO法人「フローレンス」が有名で、最近は「病児保育」という言葉を知らないママたちの方が少なくなってきているかもしれません。どうしても外せない用事や仕事、そんなときに子どもが急に熱を出した。保育所には預けられない、さぁどうしよう。そんなときの強い味方が「病児保育」。今回は知っているようで知らない病児保育について再確認してみましょう。

執筆者:青木 美惠子

実は、供給が追い付いていないという現実

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ママ以外の人が病気の子どもをみる。それを受け入れることも大切です。

働くママたちが増え、当然ながら病児、病後児保育への需要は増える一方です。にもかかわらず、実は供給が追い付いていないという現実があります。全国で1000を超える施設があるとはいっても、まだまだそれでは追いついていかない。その裏には、制度を実施していない市町村が多いことや、病後児保育はあるのに病児保育は実施していないなど偏りがあることが起因しています。

やむなく居住地でもない市町村の施設を利用すると、今度は全額自己負担となり1日の利用料が数倍の1~2万円にも跳ね上がってしまいます。NPOや民間企業などが独自にサービスを行っている場合もありますが、公費補助がない場合はこちらも同様に、利用料は高くなりがちです。

政府は社会保障・税一体改革で子育て支援策として、病児・病後保育の拡充を盛り込んだ案を作ったりもしました。2011年度に病児・病後児合わせてのべ44万人だった利用者数を2014年度には、ほぼ5倍の200万人に増やすのを目標にもしました。

けれど、施設の増えない背景には、看護師不足と感染症の流行など季節により利用者数が激しく増減するため、経営見通しが難しいといったことがあるのも事実。人材面や、経営面での推進策も必要な時期に入ったともいえるのです。その一方で、宮崎県のようにこの問題を打破するべく「派遣型」を中心としたモデルケースを立ち上げる自治体が出て来ていることもまた、一つの事実。

街づくりのひとつにも、当たるかもしれない病児・病後児保育。自分の居住区ではどのようなサービスが受けられるのか、一度しっかりと調べておくのがママの知恵。そんな時代が、来たのかもしれません。
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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