歯列矯正/歯列矯正の種類・方法・金額・注意点

マウスピース矯正の種類・選び方のポイント(2ページ目)

一般的なワイヤー矯正より、手軽に短期間で治療を行えるマウスピース矯正。種類は様々ですが、「インビザライン」と「アソアライナー」という有名なマウスピースの特徴と、それぞれのメリット、デメリットを解説します。マウスピース矯正による治療に適した歯並び、適さない歯並びがあることも知っておいていただきたいことの一つです。

石井 府中

執筆者:石井 府中

歯科医 / 審美歯科ガイド

アソアライナーによる矯正治療の流れ

治療の流れは、まず最初に歯型を取り、その後10~15ステップの段階を踏んで歯並びを整えていきます。治療完了までのステップ数は、歯並びが動く流れをシュミレートするアソアライナープログラムにより算出されます。

1ステップは約30日間で、厚さ0.5mmのソフトタイプのマウスピースを10日間、0.8mmのハードタイプのマウスピースを20日間装着します。(もしくは、厚さ0.5mmのソフトタイプを10日間、0.6mmのミディアムタイプを10日間、0.8mmのハードタイプを10日間というケースもあります。)1ステップ終了前に次のステップの歯型をとり、現状から1mm以内の移動幅になるよう、正確にマウスピースを作成していきます。

1ステップの中で厚みの異なるマウスピースを装着することで、患者さんの状態に合わせて細かな処方が出来るようになり、調整を行いながら歯並びを整えることが出来るようになっています。また徐々に矯正力の強いマウスピースにすることで、痛みを軽減する効果もあります。

治療期間中も付け外しが可能で、食事中などは取り外して頂くことが出来ます。基本的には装着時間が長いほど効果がきちんと上がりますので、1日17~20時間程度、マウスピースを装着します。マウスピースは透明でごく薄いものになりますので、目立つ心配もなく、違和感なく生活することが出来ます。

どんな歯並びも治せるわけではないマウスピース矯正

マウスピース矯正は、通常のワイヤーを使う矯正治療よりも短期間で終わる傾向があり、また取り外しが可能な点で、とても人気の高い矯正治療法です。ですが、どんな歯並びの状態の方にも適している治療法ではありません。

歯並びの乱れが顕著なケースや、かみ合わせ全体を構築しなおさなければならないようなケースは、マウスピース矯正では治療が難しいと言われています。まずは治療をお考えのクリニックの無料カウンセリングなどで、マウスピース矯正での歯並び治療が可能かどうか、確認されることをお勧めします。
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