NISA(少額投資非課税制度)で投資デビュー
日本証券業協会によるNISAウェブサイト
来年2014年からNISA(少額投資非課税制度)が始まります。いままで、まったく投資をしてこなかった人が投資を始める大きなチャンスです。
今回は、配当利回りに着目して、NISAにおける高配当銘柄投資について解説しましょう。
インカムゲインとキャピタルゲイン
株式投資によって得られる利益には、以下の2つがあります。■インカムゲイン(配当金)
資金を提供してくれた株主に対して、会社は利益を分配します。これを「配当金」といいます。「配当金」は、会社によって設定されている権利確定日に保有していた株主に対して支払われます。
NISA口座で購入した株式、ETF(上場投信)、REIT(不動産投信)の配当金は、税金を引かれることなく全額がもらえます。ただし、配当金額は会社の業績に左右されますので、増減する可能性があり、赤字企業や成長性の高い企業だと配当金がなく無配の場合もあります。
■キャピタルゲイン(売却益)
保有している株式が値上がりしたときに、その株式を売却すれば、その上昇分が利益になります。これが「売却益」です。NISA口座で購入した株式、ETF(上場投信)、REIT(不動産投信)の売却益についても、税金が引かれずそのまま全額を受け取れます。
NISA口座で配当利回りの高い銘柄に投資する手も
個別銘柄の選択や売買タイミングによって投資成果が大きく異なるのが、キャピタルゲインです。それに比べて、配当金額が変更になる可能性はありますが、ある程度安定してもらえる可能性が高いのが、インカムゲイン(配当金)です。NISA口座で株式を購入するなら、インカムゲイン(配当金)の大きい銘柄を選んで、配当金の非課税メリットを享受するのも一手です。
1株あたりの配当金を株価で割ったものが、配当利回りです。できる限り配当利回りの高い銘柄を購入したほうが、配当による投資成果は大きくなることになります。
例えば、以下の条件で予想配当利回りの高い銘柄を探してみたところ、次のような結果になりました。
■条件
- 東証1部上場銘柄
- 時価総額1000億円以上
- 金融セクターを除く
- 投資金額50万円以内
- アコーディア・ゴルフ(2131) 4.86%
- キヤノン(7751) 4.18%
- ユニーグループ・ホールディングス(8270) 4.04%
- 日本電信電話(NTT)(9432) 3.90%
- エーザイ(4523) 3.85%
今回のポイント
- 株式投資の代表的な利益には、インカムゲイン(配当)とキャピタルゲイン(売却益)の2つがあり、NISA口座ではどちらも非課税となります。
- インカムゲイン(配当金)の大きい銘柄を選んで、配当金の非課税のメリットを享受するのも一手です。
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