増税に向けた節約が成功したWさん
Wさんはアラフォー世代のご夫婦で、小学生のお子さんが2人。毎月の手取り収入は30万円ほどです。消費税は大雑把に6,000円負担が増す見込みです。家計を切り詰めなくてはいけないと感じたのは、消費税が8%に増税になる可能性が高いと言われ始めたころからです。今年春先に家計のご相談に来られましたが、毎月を頑張ってやりくりされていたので、具体的にどこの支出を減らしなさい、とアドバイスしにくい家計内容でした。そこで実践した策は、「少しずつ」節約。
節約できそうな費目を少しずつ節約し、かつ、節約するように意識するという作戦です。
食費は作ったけど結局残してムダにしたとか、使わずに腐らせる食材などもあったので、そういうムダを省くように気を付けました。また、携帯プランの見直し、少し歩く距離を伸ばして交通費の節約…可能な範囲で、無理はせずに、少し節約できればいいと行動した生活になりました。
その結果、節約できそうな費目がわずかではありますが、支出が減り、消費税増税に耐えうる家計となりました。
Wさんの家計の変化
実はまだ貯金額がうまく出せていないことが悩みですが、他に無理なく支出を減らすことができないものかといろいろ試し、1年後には貯金を少し増やせたらいいなと考えているそうです。
ガツンと節約ではなくても、効果は大きい
Wさんのように、各費目を少しずつ節約という形は、一見インパクトがないのですが、少しずつが積もって効果をもたらします。増税は確かにいやですよね。でも、決まったことに対し、店頭で「払いたくない!」と言えるものでもありません。文句を言いたいのはやまやまですが、実生活で避けて通れないのであれば、やむを得ず支払うための対策を講じなくてはいけません。負担する金額の予想がつけば、対策も取りやすいし、負担感も減ります。増税が始まる前に、皆さんの家計も少しゆとりをつけておくとよいと思いますよ。