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ウィークエンドパスで行く、欲張り一人旅(2ページ目)

「週末は一人旅がしづらい」という固定観念を覆す、JR東日本のウィークエンドパスを使った最強プランをご提案。新幹線とローカル線を途中下車をしながら、栃木、宮城、山形、新潟のご当地グルメを堪能。さらに宮城と新潟の名湯に浸かり美肌も手に入れる欲張り旅。宿泊は土・休前日の一人泊OKで財布にも安心な湯治宿。ローカル線を乗り継ぐ楽しさ、読書とうたた寝を繰り返し列車に身を委ねる心地良さ。一度体験してみませんか?

塩田 典子

執筆者:塩田 典子

一人旅ガイド

2日目旅レポート:ひたすらローカル線を乗り継ぎ三県縦断

梅干しのおにぎりと塩鮭、名物のしそ巻きが入っていたお弁当

おにぎりと塩鮭、しそ巻きのお弁当

翌朝は鳴子御殿湯駅6:59発の電車に乗らねばならず、朝食は遠慮したのですが、翌朝フロントに向かうと、おにぎりが用意されているではありませんか! この日はあいにくの天候で足元が悪いからと、ご主人に送っていただいた鳴子御殿湯駅の休憩所で、まだ温かさの残るおにぎりを一人頬張りました。

鳴子温泉駅の連絡通路から眺めた、雪景色の線路

鳴子温泉駅から眺めた雪景色の線路

鳴子の車掌さんこけし

鳴子の車掌さんこけし

鳴子温泉で7:23発の陸羽東線に乗り換えて、向かうは新庄駅。すっかり雪化粧した田園風景や山々が、大きな窓から目に飛び込んできます。一両目に乗ったので、運転席を含め180度のパノラマを眺めつつ、静かに列車は進んでいきました。






米沢駅のホームでは米沢牛がお出迎え

米沢駅のホームでは米沢牛がお出迎え

8:28新庄駅に到着。米沢駅行きの新幹線の時刻まで1時間弱あるので、改札を出て隣接する観光物産店をぶらり。豆大福としそ巻きを購入して、つばさ号で米沢駅へ向かいました。




米沢名物駅弁「牛肉どまん中」に後ろ髪を引かれたものの、駅舎の外へ。町中に米沢牛の文字が躍り、期待は高まるばかり。駅から徒歩1分にある米沢牛と郷土料理の店「まるぶん」へ入りました。
歯ごたえのある牛バラは食べ

歯ごたえのある牛バラは食べ応え充分。味噌汁とお新香付き

11時なので当然お客さんはいませんが、琴のBGMが上品な雰囲気を醸し出しています。メニューを見て、焼肉定食やハンバーグ定食にも魅かれたのですが、牛丼950円を注文。重箱の蓋を開けると米沢牛と山形牛のバラ肉がドーンと敷き詰められ、その下にタレの染み渡った玉ネギとシラタキ、ご飯がびっしり。牛肉はムチムチして弾力があり、旨みがじゅわーっ! ごちそうさまでした。

■まるぶん
住所:山形県米沢市駅前3-2-18
TEL:0238-23-0993
営業時間:10:30~21:00
定休日:第1・3水曜

ホームの端っこにひっそりと隠れていた、米坂線の車両

ホームの端っこにひっそりと佇む米坂線の車両

お腹が満たされたところで米沢駅に戻り、米坂線(よねさかせん)で坂町駅、つまり山形県から新潟県へと移動します。米坂線のホームは新幹線ホームから奥へ奥へと進んだ突き当たりに、寂しそうに佇んでいました。でも車両の周りには、カメラを首からぶら下げた男子がうろうろ。ここにも鉄ちゃんが出没していました。

 

坂町駅前に展示されていた、D51の動輪

坂町駅前に展示されるD51の動輪

坂町駅に到着し羽越本線に乗り換えるのですが、乗り継ぎの関係で1時間ほど待たねばなりません。駅前の喫茶店にでも入ろうと外へ出たのですが、食堂が一軒あるのみ。駅前広場にD51の動輪が展示されていたのでカメラに収めました。そして列車を待つ人たちがひしめき合う小さな待合室で、本を読みながらひたすら時間を潰すことに集中しました。

月岡駅は何と無人駅!undefined寂しかった…

月岡駅は何と無人駅

待ちに待った羽越本線に乗り、新発田(しばた)駅で新津行きに乗換え、次に降り立ったのは月岡駅。予想に反してここは無人駅で、駅前にはタクシー1台止まっていません。月岡温泉まで徒歩40分と書かれた看板を頼りに、仕方なく歩きで国道を突き進みました。しかし甘かった……。


結城堂の温泉まんじゅう、美味しかった

結城堂の温泉まんじゅうは種類豊富

天気はあいにく土砂降り。まさに修行です。温泉街に着く頃にはクタクタでした。あまりに疲れたため、帰りはタクシーで帰ろうと、道沿いで見かけたタクシー会社でタクシーを予約。温泉街で温泉饅頭を購入し「共同浴場 美人の泉」へ急ぎました。



地元の人々に愛される、共同浴場 美人の泉

地元の人々に愛される、共同浴場 美人の泉

夕方でしたので館内は地元の人たちで賑わっていました。浴槽は男女別に内湯がひとつずつ。湯は驚くほど鮮やかなエメラルドグリーン。ほんのりと硫黄と石油臭も。月岡温泉は硫黄の含有量が多いことで有名な磐越三美人の湯のひとつ。湯は柔らかで肌がスベスベする感じ。浴後はポカポカ感が持続する湯でした。迎えのタクシーに乗り、一路、月岡駅へ。運転手さんに聞けば、駅前の公衆電話からタクシーを呼べるとのこと。車なら5分程度で着けるので、悪天候の時や健脚でない方はタクシー利用がおすすめです。

■共同浴場 美人の泉
住所:新潟県新発田市月岡403-8
TEL:0254-32-1365
営業時間:10:00~21:00(11~3月は~20:00)
定休日:火曜
入浴料:500円

一人旅、お疲れ様。新潟で寿司&ビール!

カウンター席は一人旅の特等席。ご主人との会話も弾みます

カウンター席は一人旅の特等席

人一人いない真っ暗なホームで待っていると列車が入ってきました。座席に座るとようやく心細さから開放され、安堵感に包まれました。新津(にいつ)駅で信越本線に乗り換え、最終目的地、新潟へ。20:19発の新幹線に乗りたかったので、滞在時間はわずか1時間。でもどうしても新潟の寿司が食べたい。こんな時、食いしん坊の私がよく利用する寿司店が南口から徒歩5分の場所にある「うをずし」です。

本日のお通しは白子とワカメの酢の物。あ~ビールが進む!

あ~生ビールが旨い!

ここは気軽な雰囲気で女性一人でも入りやすいので、一人旅の時はよく利用します。夜遅かったり時間がなかったりで、がっつり寿司が食べられない時におすすめなのが、晩酌セット1600円(17:00~21:00のサービス)。生ビールにお通し、刺身と寿司の盛り合わせが付いた超オトクなセットです。


刺身と寿司が盛られた、欲張りな一皿が晩酌セットのメイン

刺身と寿司が盛られた、欲張りな一皿が晩酌セットのメイン

本日のお通しは白子の酢の物。刺身はイカやタコ、マグロ、タイ、ハマチ、寿司はマグロ、イカ、エビ、梅じそ巻き、そして玉子焼も付いてます。カウンター越しにご主人との会話を楽しみ店を後にしました。

■うをずし
住所:新潟県新潟市中央区笹口1-18-7
TEL:025-245-9555
営業時間:11:30~13:30、17:00~23:00
定休日:不定休

新幹線に乗り込む前に、駅ビルCoCoLoの「にいがた銘品館」で地ビールのエチゴビールを購入。帰りの車中に欠かせないのがコレ! ビールを飲み終え、うとうとしているうちに東京駅に到着しました。

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