007ロシアより愛をこめて
1963年公開。テレンス・ヤング監督。出演=ショーン・コネリー、ダニエラ・ビアンキほか。
いまだに新作が公開されている世界的大ヒットスパイ映画の第2作。主人公ジェームズ・ボンド役は、初代ショーン・コネリーが演じる。
ロシアのスパイとされる女性とボンドはイスタンブールから「オリエント急行」に乗って西欧へ向う。車中で様々な事件に遭遇しながら、ストーリーは手に汗握る展開となる。撮影の都合か、一部でイギリスの保存鉄道のものらしい車両が映るものの、寝台車や食堂車のシーンは格調高い車内を模したもので旅情をそそる。トルコ辺りでは、まだ蒸気機関車が全盛だった頃で、汽車の旅は懐かしい。
オリエント急行が出てくる映画と言えば、そのものずばり「オリエント急行殺人事件」(1974)がある。優雅なフランス製蒸気機関車に牽引された列車の映像は忘れ難い。この映画の乗客の一人がショーン・コネリーで、彼は映画の中では、2回もオリエント急行で旅をしたことになる。ストーリーの面白さでは007の方が好みである。
鉄道の登場する映画は他にもたくさんある。まだまだ、紹介したいのだが、今回はこのあたりに留めておこう。