3枚目にして最後のオリジナルアルバム
■アルバム名FLOURISH
■アーティスト
Spiral Life
■おすすめ理由
元BAKUの車谷浩司と個人的に音楽活動をしていた石田小吉からなるユニット、Spiral Lifeが1995年に発売したアルバムです。3枚目にして最後のオリジナルアルバムとなった作品です。
「渋谷系」と称され本人たちが否定するということがあったSpiral Life。
このアルバムは2ndアルバムまでと違い、他の渋谷系と呼ばれるアーティストたちとは一線を画す作品となっています。
重くクールなバンドサウンドが印象的な「GARDEN」。
TVの音楽番組などでも多く演奏したキャッチーなアコギサウンドの「MAYBE TRUE」。
今にも消え入りそうな美しいバラード「STEP TO FAR」。
ダンサブルでエッジの効いたギターとパーカッションで踊らせてくれる「DANCE TO GOD」。
アルバムの後半を盛り上げてくれるパーティーチューン「HERSEE'S CHOCORATE」など、
様々な種類の音楽が入り乱れ、それらの質をこれだけ高く保っているアルバムは、日本には他に無いのではないでしょうか。
しかし、この最高傑作を発表したあと、バンドは1996年3月23日の横浜アリーナのライヴを最後に事実上の解散状態となってしまいます。
あのまま続いていたら一体どうなっていたんだろうかと良い意味で思わせるラストアルバムです。
なお、2008年にはSHM-CDで再発売されています。