女性ミュージシャンが数多く参加した夏のアルバム
■アルバム名The 9th Wave
■アーティスト
松田聖子
■販売メーカー
ソニー・ミュージック
■おすすめ理由
松田聖子11番目の、やはり夏のアルバムです。私の中で松田聖子といえば夏なんですね。今までのアルバムと違うところは全体にわたって流れるアンニュイ感。詞や音に深みが出て、曲のバラエティも豊かになっています。
それまでほとんどの曲を作詞していた松本隆、作曲のユーミンは今回参加しておらず、代わりに銀色夏生、来生えつこが作詞で参加し、作詞作曲で尾崎亜美、矢野顕子、作曲で大貫妙子という才能あふれる女性ミュージシャンが数多く参加しています。
2曲目の「夏のジュエリー」は爽やかさな聖子節全開といったところですが、銀色夏生作詞甲斐よしひろ作曲の「す・ず・し・い・あ・な・た」は浮気性の彼との終わりかけている恋を歌っているのに、演歌調のアップテンポのリズムが悲壮感を和らげています。
ティーンエイジャーの頃を思い出す「ティーン・エイジ」も爽やか切なさが絶妙。「あわてて花咲くパラソル」なんて表現(歌詞は吉田美奈子)、今のアーティストで出来る人なかなかいないのでは?そして「夏の幻想(シーン)」で夕陽ソングのエンディング復活です。このアルバムで大人になった聖子ちゃん(今では十分大人ですが!)に会えますよ。