小気味よいロックに乗せたロリータ・ヴォイスが光る名作
■アルバム名Be My Baby
■アーティスト名
Vanessa Paradis
■国内販売メーカー
ユニバーサル インターナショナル
■おすすめ理由
「白い婚礼」で映画初主演にしてセザール賞新人女優賞を受賞し、女優としても活躍していたフランス人女性歌手ヴァネッサ・パラディのサード・アルバム。ヴァネッサといえば、鳥籠の中の鳥に扮した、シャネルの香水「ココ・シャネル」のCMでも有名ですね。
当時アメリカで絶大の人気を誇っていたレニー・クラヴィッツがプロデュースしたことでも話題になり、日本でも専門家から評価が高かったアルバムです。アイドル的なルックスながらも高音で味のある歌い方で歌手としての地位も確立。前作のゲンズブールといい、後のアルバムのマチュー・チェディッドといい、その時代をときめくアーティストのサポートをガッチリ掴んでいるのは、彼女の希有なアーティスト性によるところなのだと思います。
ルー・リードのカバー曲「I'm waiting for the man」や「be may baby」など、全編にわたり小気味よいロックに乗せたヴァネッサのロリータ・ヴォイスが光ります。最後の「just as ~」は究極のラブソングながらもカッコイイ曲調。20年以上たった今聞いても、全く古さを感じさせない名作です。