徹底した草の根サポートサービス会社も

打合せ風景
住宅CMサービスの和やかな打合せ風景。手前左が若本社長(以下いずれも同社提供写真)
住宅は人生最大の買い物なのに、高いのか安いのか、良いのか悪いのか、それを見極めることはとても難しいのは今も変わりありません。そんな中、家づくりで生じる様々な消費者の不安をメーカーでも工務店でもなく、第三者的立場で解消アドバイスするワンストップサービス事業会社が増えています。

その一例を紹介しましょう。「住宅CMサービス」を広島・福岡・神戸・京都・千葉などで展開させているダブルスネットワーク株式会社。同社の若本修司社長に、このほど話を聞く機会を得ました。同氏は、まぐまぐ人気メルマガ殿堂入りしたコラムをまとめた「家づくりで泣く人 笑う人」(ニューハウス出版)の著者でもあります。

交流会
施主と施工業者の中間に立って建築過程をずっと親身にサポートすることで、施主との深い交流も生まれる
社名にある「CM」とはコンストラクション・マネジメントの略。業界で言う、建設プロジェクトにおいて企画~設計~施工~管理までの全段階をトータルにマネジメントする仕事を指し、それを行う専門家をCMR(Construction Manager)と呼びますが、同社はこれを消費者の注文住宅購入にあてはめ、プラニング~基本設計~工務店コンペ~施工~引渡しまで一環して、施主と施工業者との中間的立場に立ってトータルに施主をサポートしています。

同社でいうCMRは中小企業診断士や一級建築士、インテリアコーディネーター、外部提携のファイナンシャルプランナーなど専門家が対応し、オプションで設計図書段階でのコンペや設計性能評価・建設性能評価も用意。施工過程では現場状況をネットで見れたり、長期優良住宅法を意識して引渡し後は住宅データを電子化して住宅履歴も保管しているそうです。

建てた後も積極的にオフ会や交流深める

オフ会
建てた後も施主オーナー家族と積極的な交流会を行っている
こうした住宅プロデュース会社は最近とみに増えていますが、同社のユニークなところは、相見積もりも売って終りの風潮が多い業界の中で、建てた後も施主オーナーとメルマガやeメールセミナー、ニュースレターやSNS、定期オフ会などで積極的にコミュニケーションを深めているところ。

OB施主同士が家を建てた後も気軽に交流し、親交を深めていけるよう独自SNS「eスマイル・ドット・ネット」も運営するほか、年1回のオフ会も開催。そこにOBのクチコミで同システムに関心をもった新規客が集まり、おのずとコミュニティを醸成させています。現場見学会ではSNSのハンドルネームでお互い呼び合う会話も飛び交うとか。

普通、メーカーや住宅企業独自の施主OB組織であるオーナーズ倶楽部のようなものはありますが、こうした住宅プロデュース事業は複数の住宅企業で建てたオーナーが一同に集まるので、そこでさまざまな比較や意見交換ができるのも特徴でしょう。

交流会
SNSを運営し施主同士の継続的な交流を図るほか、書き込みや質問には必ず社長自身が返事をするとか
SNSでの書き込みや質問には必ず社長自身が返事を出すとも。「大変じゃないんですか?」と質問すると、「住宅を一緒に作り上げ、竣工後も一緒に見守っていくのは手間がかかるのが当然です。手間を減らせば手抜きになる。ひと手間かけるかどうかに、施主への愛情が生まれるんだと思います」(若本氏)。

マンションではネット掲示板を利用したクチコミマーケティングが注目されていますが、一戸建ての世界でもこうした施主同士・オーナー同士のクチコミで家づくりが決められていく時代も近いのではないでしょうか。

次回は、話題の緑の宇宙人キャラ「SUUMO」ブランドと建売分譲型展示場の登場の背景について紹介します。

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