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遊び相手をすることも立派な育児・教育(2ページ目)

子どもの遊び相手になることは、パパの役割の一つです。食事の世話やおむつ換えなど、大変なばかりで楽しいことの少ない育児に比べると、遊び相手という役割は楽しいので、「おいしいとこどり」と思われてしまうことも多いのですが、それでも大切な育児です。

執筆者:おおた としまさ

忙しいパパは遊びを瞬間クリエイトする

そこでパパの出番です。子どもがじゃれてきたときにさまざまなリアクションを返してあげることで、子どもの自発性や創造力を伸ばすことができます。積み木がお城や電車に七変化するように、パパもトランスフォームするのです。あるときはしりとりの相手、あるときはおすもうの相手、またあるときは「おうまさん」になるという具合です。いわばパパ自身が「おもちゃ」になるのです。

おもちゃなんて買ってこなくてもカラダを使えば遊びはいくらでも創造できます。アタマを使えば身の回りのものがなんでもおもちゃになります。玩具メーカーのキャッチフレーズで「遊びをクリエイトする」というのがありましたが、まさに遊びはクリエイトするものなのです。そういう体験が子どもの創造力を伸ばします。

たとえば手元に新聞紙があるとして、それを使って何通りの遊びを考えることができるでしょうか。チャンバラごっこもできるでしょうし、ボール状に丸めてキャッチボールもできるでしょう。ひらがなを勉強中なら、紙面上からたとえば「か」の字をいくつ探せるか競争してもいいでしょう。

たとえば1本のロープがあるなら、なわとびもできるでしょうし、電車ごっこもできるでしょう。ロープを何重にも結んで、それをほどかせる「縄ほどき遊び」も可能です。

iPadやKindleなどのタブレット端末があるならば、それを使った遊びを考えるのもイマドキっぽくていいですね。ただし、子ども向けアプリやゲームアプリに頼るのは反則です。基本アプリやユーティリティアプリのみで考えてみてください。

たとえば電灯アプリで壁に光を投射して影絵遊びなんてこともできますよね。手書きのホワイトボードアプリがあればどこでもお絵かきが可能です。画面上にパパが即席の迷路を描き、それを子どもに解かせてみるというのも面白い遊びです。子どもに心の中で10秒間を数えさせて、時計アプリのストップウォッチモードでその正確性を測るという遊びもできます。iPhoneのSiriという音声認識プログラムを使って、覚えたての英単語を発音させて、通じるかどうかを試すのも盛り上がります。

手元にあるものを使ってどれだけバリエーション豊かな遊びを発想できるか。パパのセンスが問われるところです。なんでもおもちゃや遊びにしてしまう天才のことを、かつては「やんちゃ坊主」と呼んだのでしょう。近所にやんちゃ坊主がいて、子どもの遊び相手をしてくれるのであれば最高です。でもそういう相手がいないのなら、パパがその役割を担ってあげるしかないわけです。

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『忙しいビジネスマンのための3分間育児』

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公園の遊具もいいでしょう。ブランコひとつとっても、子どもはいろいろな乗り方を発明しますよね。
積み木など、子どもが自ら手を動かさないと何の魅力も発揮しない、いわゆる『面倒見の悪いおもちゃ』は、子どもの自発性や創造力を刺激します。

しかし綺麗に片付けられて「あれもダメ、これもダメ」と禁止事項の多いおうちの中では、子どもは自発性を発揮しにくいといえるでしょう。そのような環境では子どもがテレビゲームという仮想空間にのめり込んでしまうのも無理はありません。ゲームの中では、はちゃめちゃに飛び回ったり、ぶち壊したりできるんですから。
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