少女マンガとは呼び難い、しかし一部から絶大な人気を得ていた作品
■作品名こいつら100%伝説
■作者名
岡田あーみん
■巻数
全3巻
■おすすめの理由
「こいつら100%伝説」は1989~1992年に集英社「りぼん」で連載されていた岡田あーみんによるギャグマンガです。“少女漫画界に咲くドクダミの花”岡田あーみんワールドが炸裂する、およそ少女マンガとは呼び難い、しかし一部の少女に絶大な人気を得ていた作品です。
時は戦国、敵対勢力に狙われていた白鳥城の姫、姫子を守るために城に送られた忍者、極丸、危脳丸、満丸の3人のくだらない日常を描いています。
とにかく内容はバカバカしく、そしてエキセントリック。「お父さんは心配性」をこよなく愛していた小学生の私は、同じように面白い作品が再び「りぼん」で始まったことを大いに喜んだものです。特に好きだったのは危脳丸(あぶのうまる)。ネーミングからもわかるように、3人の中で一番のヘンタイです。派手な忍装束を身にまとい、突然踊りだしたり、姫子にアプローチをかけたり……。
基本的にヘンなキャラが好きなので、「ターミネーター」としか喋らないターミネーターやド迫力のねえやがお気に入りでした。
ストーリー云々よりも一話一話に仕掛けられた爆発力のある笑いと摩訶不思議な世界観は面白いもの好きな人はきっとハマるはず。私もまた読み返したくなりました。