楳図かずおが描いた70年代ギャグ漫画の金字塔

■作品名
まことちゃん

■作者

楳図かずお

■巻数
全24巻

■出版
小学館

■おすすめ理由
「グワシ!!」「サバラ!!」「~なのら」でおなじみの、1970年代ギャグ漫画の金字塔。
内容のあまりの過激さからか、学校では「読んではいけない漫画」として扱われていたため、
当時は親に隠れてコソコソ読む「禁断の書物」でした。

この漫画は、波長が合う人合わない人が極端に分かれる作品だと思います。
波長が合う人はもれなく「下品」に分類されるようですが……。
小学生時代、友達との交換ノートに「まこと虫」を喜んで描いていた私っていったい……。

ストーリーらしいストーリーはありません。
聖秀幼稚園うめ組の「沢田まこと」とその家族が巻き起こす騒動が下ネタ満載で描かれています。
まことちゃんの家族(父母・祖父母・姉)はもちろんのこと、まことちゃんを取り巻く人すべてが、
変・変・変!!ネコもニワトリもみんな変!です。
そして時折、作者の楳図かずお先生自身が「ズメウ・KAZZ」として登場したりもします。

ちなみに、『ヘビ少女』『赤んぼ少女』『おろち』より先に『まことちゃん』を読んでしまっていた私は、楳図先生が実はホラー漫画家だということを長らく知りませんでした。
今読み返してみると、ギャグの中にもホラーチックな描写が多々あることに気付きます。

教育的観点からみれば、思わず眉をひそめたくなるような内容ではありますが、平成の時代に入ってからいきなり続編が復活したり、パチンコのCR機になってしまうなど、鼻水たらした幼稚園児「まことちゃん」が今もなお、密かに不動の人気を保ち続けていることがうかがえます。




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