他の少女マンガとはちょっと違う世界観
■作品名シニカル・ヒステリー・アワー
■作者名
玖保キリコ
■巻数
全14巻
■おすすめの理由
「シニカル・ヒステリー・アワー」は白泉社「LaLa」で1982~1995年に連載されたマンガです。小学生の頃、少女マンガといえば「りぼん」や「なかよし」だった私がそれまでとは違う世界観にふれ、夢中になりました。
主人公はワガママで意地悪な小学生・ツネコちゃん。とにかくイヤなところ満載のキャラとして描かれているのですが、純粋な部分もあり、どこか憎めません。限りなくポジティブで将来の夢はアイドルです。そしてその周りには作者の分身とも思える小久保キリコちゃんなどの個性豊かな同級生がいます。
ストーリーはもちろんですが、田舎育ちの私にとっては東京の小学生の日常にも憧れました。そしてちりばめられた大人な単語の数々。そろばん教室が「カムデンパレス」だったり、ミュージシャンの名前が出てきたり。玖保キリコさんの趣味が反映されているのでしょうが、幼い私には多くのおしゃれなことを学べるマンガでもありました。
現在は、大人になったツネコちゃんたちを描いた「くるくるシニカル」を「Silky」で連載中です。ツネコちゃんは専業主婦になっているそうです!こちらも気になります。