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建て替え新築住宅で見落としがちな費用

建て替え住宅は隣地との境界があいまいだったり、地盤が悪かったりと思いがけない費用が発生します。では思いがけない費用とはどんなところでしょうか?

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

建て替えには意外なところにお金がかかる

新築する際は、新たに土地を購入して家を建てるか、または今まで住んでいた所を建て替えするかのどちらかです。新たに土地を購入して家を建てる場合は、隣地境界杭や水道引き込みなど販売業者がきちんと整理し書面でも重要事項で説明してくれます。したがって意外なお金の出費はあまり考えなくて大丈夫です。しかし建て替え住宅となると隣地との境界があいまいだったり、地盤が悪かったりと思いがけない費用が発生します。では思いがけない費用とはどんなところでしょうか?


思いがけない費用~その前に~

家づくりにかかる費用は大きく分けて本体工事、別途工事、諸費用の3項目です。その3つの工事内容は次のように考えられます。

■本体工事
建物の土台をつくるのが基礎工事、地盤が弱いところでは地盤改良が必要です。建物の木材を組み立てるのが木工事。外壁、内壁をつくる工事は内外装工事で、屋根をつくるのは屋根工事です。そのほかに給排水や電気系統の配管、配線工事で住宅の基本性能がつくられ、仕上げの段階には、タイル、クロス、塗装、左官、建具などがあります。一般にいう坪単価は、建物の本体工事費から算出された単価をいいます。

■別途工事
門扉やフェンスなどの外周りの工事が外構工事です。空調工事、カーテンブラインド工事、植栽工事などもあり、総額では本体工事費の20%くらいが目安です。

■諸費用
印紙税や不動産取得税などの税金のほか、建築確認申請、地鎮祭、上棟式などの費用です。他に建物の登記費用、住宅ローンの事務手数料、引っ越し費用などがあります。一般に本体工事費の5%~10%が目安です。

その他の費用は……

■設計料

設計事務所に設計を依頼した際に支払う費用です。
本体工事費の10%~15%です。

■古家解体費用
既存の家の解体費用です。近年は建築廃材の廃棄コストが上昇しているため約35,000円~40,000円/坪を目安にしておきましょう。


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