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使いにくさを逆手にとってNISAを活かす方法(2ページ目)

何やら盛り上がりを見せている日本版ISAことNISA(少額投資非課税制度)。使いにくさがいくつかあるのが気になりますが、税制メリットは強力で、これを活かす方法を考えてみたいもの。あえて使いにくさを逆手にとってメリットに変える方法を考えてみます。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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使いにくさを逆手にとるマネーハック

まず、「利益確定のチャンスは一度きり」については、「そもそも年に何度も売り買いするような投資をしなければいい」とも考えてみます。株や投資というと、売ったり買ったりを繰り返すような印象がありますが、売買でトクをするのは金融機関ばかりです(儲かっても儲からなくても売買手数料を取れるため)。

むしろ、「5年目の年末までの時間をかけて『十分儲かった』と思える時期をじっくり待つ」と考えてみるといいでしょう。NISAの場合、5年目の年末にまだ売っていない資産があれば、これを6年目のNISA口座に入金(ロールオーバーという)する仕組みもあります(年100万円の範囲で可)。6年目のNISAの枠を使用することになりますが、値上がり分の非課税を最大10年継続して投資することも可能です。

次に、「年間100万円まで」という制限と「他の投資の利益と通算できない」という制限を理由にNISAを利用しないという著名人もいるようですが、「これを使いにくいと思う人はすでにNISAを利用しなくてもいい投資家」と考えてみてはどうでしょうか。

普通の個人にとっては年100万円のお金を出すことも大変でしょうから、あまり気にする必要はありません(むしろ100万円入金する必要があると誤解しない。年10万円でも堂々とNISAを利用したい)。そもそも普通の個人の場合、何度も何度も売り買いするようなことはあまり考える必要はないので、損益通算できないことをデメリットと考える必要もほとんどないと思います(儲かったとき非課税の口座なのだから、損をしたとき税制優遇は受けられなくてもそれは仕方ないことです)。

「元本割れする可能性のあるものしか購入できない」ということは投資初体験の個人にとって心配かもしれませんが、これもむしろ「投資にチャレンジする好機」と考えてみてはどうでしょうか

金額は控えめに、いくつかのリスクがある商品を購入して、投資について慣れてみるのです。うまくいったときは非課税になるわけですから、初体験を普通の証券口座でやるよりNISAでチャレンジしたほうがいいと思います。投資経験が浅いのであれば、くれぐれも金額は控えめに設定すること。毎月1万円でもいいのです。

また、「口座開設が面倒」については、「どこの証券口座でも開設だけは面倒」なのでNISAだけのデメリットではありません(確かに、免許証のコピーでよければ少しはラクなのですが)。最初のひと手間だけかければいいので、週末に何か用事を作って、市区町村の住民票発行サービスに足を運んでみてください。

初心者ほどNISAを使ってみたい

「使い勝手が悪い」と声をあげる人は確かに多いのですが、どうやら彼らのほとんどは投資のベテラン(というかマニア)のように思えます。確かに投資について積極的に取り組んでいる人にとっては使い勝手の悪い部分も多いことでしょう。しかし、高級車志向の人がライトユーザー向けの軽自動車について「走りが軽い」とか「作りが甘い」と文句をいうようなものです(私はそういう軽自動車は、普通の日本人にとっては十分便利だと思いますし、自分自身が軽自動車ユーザーです)。

NISAが投資初心者にとって本当にデメリットかどうかはマネーハックの発想で考えてみるといいでしょう。それほど悪くない部分もあるはずです。むしろ初心者ほど、無理のない金額からNISAを使ってみてはいかがでしょうか。
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