恋人とも別れ、女優としての道を駆け上がる
■作品名Wの悲劇(1984年)
■監督
澤井信一郎
■出演
薬師丸ひろ子、三田佳子、世良公則
■DVD/Blu-ray発売元
角川書店
「顔ぶたないでよ、私女優なんだから……。」
この有名なセリフは、この映画の作品です。
主役の三田静香を演じるのは薬師丸ひろ子。
静香の恋人、森口に世良正則
■あらすじ
女優を目指して、劇団に所属している静香。
真面目にやってるのに、いまいちパッとしない。
恋人の森口とは、もしこのまま
女優としてうまくいかないなら結婚しようと約束をしてる。
ある日、静香に転機が……
三田佳子演じる大物女優の羽鳥翔の部屋で異変が起こるのだ……。
とある政治家との情事の最中に政治家が死んでしまったというのだ。
大物女優と政治家のスキャンダルが世間に知れると
大変なことになるというので、かけだし女優の静香が身代わりを頼まれる。
恋人とも別れ、女優としての道を駆け上がる。
「政治家と愛人関係にあったなんて、俺をだましてたのか?」
なり代りの事は、絶対に教えるわけにいかないので
「顔ぶたないで、私女優なんだから……。」と怒る森口に言い切ります。
スターの階段を上がろうとした時、
静香に役を取られた女優が刃物を手に静香に襲い掛かり、
その事件により、すべての真実が明らかになります。
■お勧め理由
当時、すっごい人気のあった薬師丸ひろ子の
恋人森口との初のベッドシーンもありますが
そんなに過激ではなく、ぼかしてあります。
でも、恋人森口の家で歯を磨いたり
犬に「私変わった?」とか聞く所はリアルで新鮮でもあります。
女優としてスキャンダルに立ち向かっていく姿は
だんだん凄みを増していきます。
死んでしまった仮の恋人政治家の屍の前で
叫び声をあげる所から静香の迫真の演技が始まります。
羽鳥翔と、2人の女優の嘘芝居、2人は必死に演技します。
やがて、真実が明るみになり、人が静香に注目しなくなっても
一度でもスポットライトを浴びてみんなの注目の的だった快感は忘れられない。
一度聴衆の前にて拍手をあびたら、もう、普通の生活には戻れない。
女優魂に火がついた静香。
だからこれからも女優を目指す……
恋人と別れる決意をする。
そんな静香を拍手で送り出す森口。
薬師丸ひろ子はとてもかわいく、
世良正則はとてもカッコよかったです。
でも、三田佳子さんの演技がすごかったです。
歌もヒットしました。大好きでした。