資金回転した先の出遅れを狙うのも一つの方法
短期的な利食いの後、次に資金が向かう先はどこ?
既に五輪関連でも、「広告」銘柄、「不動産」銘柄などは9月9日の週後半には商いを減らしてきています。反対に「医薬」「化学」業種に属するバイオ関連銘柄が週の後半に値を上げてきましたが、それらの銘柄は東京五輪が決まった直後の9日(月)は蚊帳の外という状態でした。
このように、建設株の高騰で膨らんだ資金が巡回する次のターゲットで出遅れを見つけるのも一つの考え方です。目先、妙味ありそうなのが、5月までのアベノミクス相場の主役であったバイオ関連銘柄です。
バイオ関連銘柄は6月以降、株価は大きく下落しましたが、ここに来てまた動きが出ています。具体的な銘柄を見てみると、カイオム・バイオサイエンス(4583)、UMNファーマ(4585)、ナノキャリア(4571)、ペプチドリーム(4587)、テラ(2191)、スリー・ディー・マトリックス(7777)などです。
今からバイオ関連を狙うなら、まだ出遅れている銘柄でしょう。たとえば、タカラバイオ(4974)です。タカラバイオは遺伝子研究用試薬や理化学機器販売が主力の会社であり、バイオ企業の中でも既に大きく収益を上げている企業です。遺伝子医療研究に注力しており、再生医療は国策に乗っています。
カジノ関連にも注目
もう一つ注目したいのは、カジノ関連銘柄です。東京五輪決定にともない、カジノ法案の成立ががぜん注目されています。東京五輪に向けて、ホテルや交通の整備が進みますが、五輪終了後もそれらを有効に生かすためにも、東京を国際的に魅力ある観光都市にしていくことは重要でしょう。その意味でも、カジノ法案は通りやすくなるのではと、今後ますます注目を集めそうです。マカオやシンガポールを見ても、カジノの運営主体は米ラスベガス・サンズやMGMなど、国際的なカジノ運営業者が行うと思いますが(特に中国やシンガポールでアジアのニーズをつかんでいるサンズは強い)、同時に日本の大手ディベロッパーとも提携して開発を進めると予想され、そうなると長年、湾岸地区の都市開発を推し進めてきた実績のある三井不動産(8801)などが主力株として注目できるでしょう。
参考:日本株通信
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