中央線が目の前を駆け抜けるカフェ
歴史深い1912階段・1935階段(1935年に作られた階段)を上ると、2階は万世橋駅時代に使われていたプラットホームを整備した『2013プラットホーム』が。元ホームゆえ中央線の上り線と下り線に挟まれた細長い空間で、ガラスを隔ててすぐ目の前を中央線が駆け抜けていく特別な場所となっています。しかもここにはカフェ『N3331』がオープン。昼は中央線の三鷹エリアで採れた野菜などを使ったランチ、夜は日本のお酒や旬の肴を楽しむことができる、自称「世界一電車に近いカフェ&バー」です。この他のショップは全て1階に。コンセプトが実にユニークなお店がぎゅっと詰まっています。
『ル・プチ神田』は「フランスにあるちょっと間違えた日本の居酒屋」という設定のお店。メニューの「フランスソース焼きそば」は“ちょっと間違えて”イカスミを使っていたり、「フランスおでん」は出汁を“ちょっと間違えて”ブイヨンを使ってしまった、といった具合。インテリアもコンセプトを具現化したような不思議感。かわいく、キッチュなお店です。
『haluta』はベーカリー、カフェ、北欧スタイルのインテリアを扱う複合ショップ。長野県上田で人気のお店が東京初進出を果たしました。マッチエキュートの赤レンガに合うデンマークのインテリアをコーディネートしたカフェでは、デンマークのオープンサンドイッチ・スモーブローなどを味わえます。カフェのインテリアやお皿などは全て併設のショップで購入可能。使い勝手や大きさなどを買う前に試せるという意味でも、魅力あるカフェ&ショップです。
『OBSCURA COFFEE ROASTERS』は最高品質のコーヒーを扱う専門店。コーヒー初心者の入口になるようなショップを目指し、飲みやすく、その人の好みに合ったコーヒー豆の紹介に力を入れています。注目はマッチエキュートの歴史深いレンガをイメージしたという『万世橋ブレンド』(100g600円)。コーヒー、カフェラテ、カプチーノなどドリンクのテイクアウトもできます。
『フクモリ』は山形の3旅館の和食のノウハウを活かした“カフェ兼定食屋”。神田川を眺める和みの空間で、昼は日替りの定食、カフェタイムはコーヒーとスイーツ、夜は山形の地酒や料理が楽しめます。1号店が馬喰町にあることから店内には東東京の“伝統ある楽しいモノ”を紹介する物販コーナーが充実。ざるや醤油差し、手ぬぐいなど「こんなカワイイ×カッコイイものが東京で受け継がれてきたのか!」と驚く品揃えです。
立地や古き良きものの魅力を最大限に引き出し・磨き上げ・見事に再生させたマッチエキュート神田万世橋。歴史が刻まれた赤レンガの中に、新しいものを沢山発見できるスポットです。
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■マーチエキュート神田万世橋
住所:東京都千代田区神田須田町1-25-4
TEL:03-3257-8910
営業時間:物販11:00~21:00(日祝~20:00)
飲食・カフェ11:00~23:00(日祝21:00)
※haluta 閉店時間は物販営業時間に準ず
※遺構階段・オープンデッキは、飲食・カフェ営業時間より30分早く終了
定休日:不定休
アクセス:
JR『秋葉原』駅より徒歩4分
JR『神田』駅より徒歩6分
東京メトロ『神田』駅より徒歩2分
東京メトロ『新御茶ノ水』駅より徒歩3分
東京メトロ『淡路町』駅より徒歩3分