バックアップを取る習慣をつけよう
バックアップとは、画像データの複製を作ること。コピーを作ることでデータの消失を免れることができる。
一般的には旅先で撮影した写真データは、メモリカードに記録させてそれを持ち帰るということで済ませていることかと思います。これがプロカメラマンになると必ず撮影した直後に写真データのコピーを作ります。データを他のところに複製することをバックアップと呼びます。
なぜプロカメラマンはバックアップするのか、それは大事な写真データを万が一紛失や消去させてしまった場合の救済方法としてコピーを作るのです。クライアントから依頼されて撮影した写真データは、いわば商品。それを守るための保険と言ってもいいかもしれません。
プロでもないのにバックアップしないといけないのかと問われれば、そこまで一般の方はシビアになる必要はないでしょう。ただ、せっかく旅先で撮影した写真データを無くして困ることは同じではないでしょうか。メモリーカードやカメラの盗難、紛失は旅の途中では度々あることです。
そこでお勧めしたい管理方法が写真データのバックアップを取ること。その方法は大きく分けて二つあります。
まずひとつは、メモリーカード以外のハードディスクにコピーすること。もしパソコンを持参しているのであれば、パソコンのハードディスクに写真データをコピーします。これでバックアップがひとつできたことになります。バックアップの基本は、コピーを作りそれをSDカードとは別のところで保管するこれがポイントです。
携帯タイプの外付けハードディスクを利用すれば大容量でもバックアップが可能。撮影枚数が増える場合は、バックアップできる容量の準備も整えておきたいところ。
そしてもうひとつの方法は、クラウドを使いデータを送信しておくという方法。最近は、インターネット上のハードディスクのクラウドの活用も便利になってきました。クラウド対応でデータの保管ができるサービス機能も増えてきています。ネット接続ができる場所からなら、クラウドの保管庫にデータを送ってしまうというのもバックアップ方法です。
Wi-Fi機能付きのSDカードのひとつ。撮影してすぐにデータ送信が出来る。これもバックアップの方法。
クラウド同様のバックアップ方法として、数枚の写真データであれば自分のメールアドレスなどに添付し送信してしまうというのでも構いません。要は大事な写真データを複数いろんな場所に保管させておき、万が一のときの紛失を防げればいいわけです。
簡単なようであなどりがちな写真データの扱い、旅に撮影のときにはいま一度確認してみてはいかがでしょうか。