子どもの好奇心や創造力を刺激するしかけづくり
●〔わくわくマウンド〕起伏のある庭
起伏があることで、景観にも変化が生まれ、魅力的な庭になります。住まいや庭づくりの工事で余った土を有効に使えば、一石二鳥です。
●〔すぐそこ花だん〕子供の手が届く高さの花壇
「地面よりも少し高いところ=子供の手の届きやすいところに、花壇をつくることをおすすめしています。目の前にある花や実は、子どもの好奇心を刺激しますし、遊びの中の“水やり”から、お世話をしたいという気持ちも生まれます」。
高さを上げた花壇は、大人が水やりをするときにも、腰をかがめずに済むのでラクですね。
●〔どろんこ広場〕砂遊びができるコーナー
公園の砂場は衛生面で若干不安がありますが、自宅の庭の砂場なら安心ですね。
庭や芝のメンテナンスはもちろん、泥んこ遊びの後の手洗いにも便利です。
●〔かざっちゃう門〕飾り棚のある門柱
「家の入口にある門柱に、ものが置ける棚をつけてみましょう。子どもがつくった季節の飾りなどを並べてあげれば、子どもの気持ちが満たされます。次は何を飾ろうかな、と考えることで創造力も刺激されます」。
親子のコミュニケーションにも役立ちそうですね。
●〔おいしい庭〕野菜やベリーで収穫の楽しみを実感
「野菜やベリー類など、収穫の楽しみがある植物を植えてみましょう。育ち方や収穫の時期を知ることで、旬の感覚を自然に身につけることができます」。
収穫の喜びを家族で味わえるとともに、食育や食べ物を大切にする気持ちにもつながっていくのではないでしょうか。
●〔緑のスクリーン〕つる植物でつくる日よけ
「つる植物などを活用した日よけは、視覚的な効果もあいまって、涼しさを演出してくれます。ゴーヤなどを栽培すれば、収穫の楽しみもあります」。子どもがお昼寝をする部屋の外側に、緑のスクリーンを設けてみてはいかがでしょう。
以上、ご紹介した設計提案では、特別な遊具等を設置する必要がないため、将来の庭のリフォームが容易にできる点もポイントです。
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庭づくりはそれ単体ではなく、家の設計とトータルで考えることが大事。たとえば、夏の木かげは室内に涼しさをもたらし、冬の常緑樹は北風の寒さをさえぎってくれます。植栽計画は、住まいの快適性を高めるための大切な要素です。家づくりの際は、庭づくりについてもきちんと提案をしてくれる会社を選ぶことをおすすめします。