自分の吉方を知るためには、「九星」を知ろう
前章でお伝えした風水トラベル5つのアクション、「吉方へ旅して、参拝し、グルメを楽しみ、温泉に入り、水を持ち返る」。この中でもキーとなるのが、「吉方」という部分です。自分の吉方はどうやって知るの? ここからはちょっと専門的になりますが、一番重要なことなので、少しだけお付き合い下さい。皆さんは「九星(きゅうせい)」と言う言葉を聞いたことがありますか?お正月に買う開運暦やカレンダーの下にも時々書いてありますが、
- 一白水星(いっぱくすいせい)
- 二黒土星(じこくどせい)
- 三碧木星(さんぺきもくせい)
- 四緑木星(しろくもくせい)
- 五黄土星(ごおうどせい)
- 六白金星(ろっぱくきんせい)
- 七赤金星(しちせききんせい)
- 八白土星(はっぱくどせい)
- 九紫火星(きゅうしかせい)
の九つがあります。
あなたの「本命星」は?
馴れないとちょっと舌を噛みそうなこの九星、「星」という字を使っていますが実際の空に瞬く星ではなく、「九つのタイプのエネルギー」とでも解釈しておいて下さい。皆さんには、生まれた年によってそれぞれの九星が割り当てられており、「本命星(ほんめいせい)」と呼ばれています。皆さん自身の本命星は次のチェック表から出すことができますので、さっそく出してみて下さい。
この時注意する点が一つ。
風水においての新年は1月1日のお正月ではなく、2月4日、立春の日となります。従って、誕生日が2月3日より前の方は、前年の本命星を見て下さい。
例えば、昭和45年1月25日生まれの方は、誕生日が2月4日より前ですから、本命星は昭和45年の三碧木星ではなく、前年44年の四緑木星ということになります。ここの部分は、くれぐれもお間違いにならないよう気をつけて下さいね。
「もっかどこんすい」の法則
自分の本命星を知ったら、次は一白とか三碧の後ろに付いている「水星」や「木星」の部分にご注目下さい。木星、火星、土星、金星、水星の五つがあるのにお気づきでしょうか。この一白水星から九紫火星までの九つのエネルギーは、木・火・土・金・水(もっかどこんすい)の五つのタイプに分類できます。この5つの要素は「五行(ごぎょう)」と呼ばれており、それぞれの意味は次の通りです。
■三碧木星、四緑木星の「木」
大樹のように上に伸びる力を表し、芽生え、成長、発展、朝、春、青色、東を意味します。
■九紫火星の「火」
太陽の光のように外部に拡散する力を表し、光と熱、白昼、夏、赤色、南を意味します。
■二黒土星、五黄土星、八白土星の「土」
母なる大地のように物を生みだす力を表し、生産、仕事、変化、貯蓄、春夏秋冬の調整、黄色を意味します。
■六白金星、七赤金星の「金」
固い鋼のようにしっかりと凝固する力を表し、お金、権力、喜び、夕暮れ、秋、白色、西を意味します。
■一白水星の「水」
水や氷のように物事を沈静化させてり冷却する力を表し、雨や雪、川、ものに浸透する、新しい始まり、癒し、休息、冬、黒色、北を意味します。
この木火土金水(もっかどこんすい)の5つの要素は、それぞれがバラバラに存在しているのではなく、お互い助け合ったりじゃまし合ったりしています。助け合う間柄を「相生(そうじょう)」、妨害するおじゃま虫の間柄を「相剋(そうこく)」、そしてお友達の間柄を「比和(ひわ)」と呼び、それぞれが次のように関係しあっています。
「お助け」の相生(そうじょう)
「火」が燃えた後、灰は「土」になります。「火生土」
「土」を掘ると、大判小判の「金」が現れます。「土生金」
「金」は、冷えると水滴「水」を生じます。「金生水」
「水」は、「木」を育てます。「水生木」
このような「お助け」作用を、「相生」といいます。
「おじゃま虫」の相剋(そうこく)
「火」は「金」を溶かしてしまいます。「火剋金」
「土」は、「水」を濁らせます。「土剋水」
「金」は、斧のように「木」を切り倒します。「金剋木」
「水」は、「火」を消します。「水剋火」
このような「おじゃま虫」の作用を「相剋」といいます。
「お友達」の比和(ひわ)
三碧木星と四緑木星の木と木、六白金星と七赤金星の金と金、そして二黒土星、五黄土星と八白土星の土は、同じ五行の仲間同士ですよね。「お友達」、同じタイプの「気」が助け合う作用を「比和」といいます。
これを使って次章からいよいよ皆さんの吉方を出していきますので、「もっかどこんすい、もっかどこんすい」と風水の「魔法の呪文」でも唱えるような気持ちで、しっかりと覚えておいて下さいね。
----> 第4章では「もっかどこんすいの法則」を勉強します