ショールームのようなすっきりとしたキッチンで空間は、台所に立つ人だけでなく、住まい手みんなを優雅な気持ちにさせてくれるはずです。
ところでこういったキッチンをスッキリさせるために「システムキッチンを交換しなくてはいけない」と思い込んではいませんか。もちろん、汚れにくく使いやすいシステムキッチン本体も、リフォームにおいては非常に重要なアイテムなのですが、収納力をアップさせるために、システムキッチンのオプションアイテムである「システム収納」を活用するというのも効果的なのです。
今回はキッチン本体を入れ替えるのではなく、システム収納を活用してキッチンを激変させたリフォーム事例についてご紹介いたします。
入りきらない食器があふれる片付かないキッチン
今回取材にご協力いただいたのは、Aさん(40代)ご一家の築16年のお住まいです。もともとは広々としたキッチンだったはずなのですが、子どもたちが大きくなるにつれ、自然と食器が増えていき、いまでは詰め込むようにして収納されているものの、食器棚にモノが入っていませんでした。幸いなことに、現在使用しているシステムキッチンには不満がなく、とにかく収納問題を解決したいという一心で、収納リフォームを実施することに決めたのだそうです。
事前の現場調査で改修箇所を確認
リフォーム前の現場調査は非常に重要です。古い家具を撤去して、新しい収納ユニットを設置するだけといっても、通気口やコンセントの位置などの移設が必要な場合もあります。
そこでリフォーム業者に相談してみたところ、「システムキッチンのオプションなんですが、システム収納ユニットを活用したリフォームも検討してみてはどうですか」と提案されました。
実はこの時、Aさんはリフォーム業者に現場調査をしてもらっていました。天井まで収納できるユニットを設置する場合、既存の24時間換気の換気口がぶつかってしまうので移設が必要になることや、炊飯器やポットを収納する家電収納スペースの位置によっては、コンセントも移設する必要があることなど、素人では気が付きにくい箇所を教えてもらったことで、Aさんはプロに依頼するリフォームの仕上がりにますます期待値が膨らんでいったそうです。
こうしてAさんは、システム収納ユニットを用いてのキッチンリフォームを実施することにしました。次のページでは、リフォーム後の様子、そして気になるリフォーム費用についてご紹介します。