近年、都立高校の人気が高まっています。これは、進学指導重点校、進学指導特別推進校、進学指導推進校など、大学進学に向けた指導に力を入れる学校が増えていることが背景になります。

特に進学指導重点校に指定されている7校は毎年激戦です。人気の都立高校入試で合格を勝ち取るために必要なことをお伝えします。

■都立高校・進学指導重点校
都立高校の「グループ作成校」の入試は、早めの対策が必要です。

都立高校の「グループ作成校」の入試は、早めの対策が必要です。


・都立日比谷高校
・都立戸山高校
・都立西高校
・都立八王子東高校
・都立青山高校
・都立立川高校
・都立国立高校

合格するためのポイント(中1~2生)

中1、2生が今から意識して勉強しておくことは、「書く力=記述力」を身につけることです。記述問題は答えを出すまでに時間がかかるので、面倒くさいという気持ちがあるかと思います。だからこそ、受験学年になるまでに丁寧に取り組んだ人と、いい加減に取り組んできた人との差が出ます。そしてこの差が難関都立高校の合否を分けます。
進学指導重点校に指定されている学校の「グループ作成校」の入試は記述問題の割合が多く、近年社会の入試問題も記述問題が増えてきています。記述問題の配点は他の問題の倍以上なので、合否に大きく影響するわけです。

もうひとつのポイントは理科と社会の勉強です。進学指導重点校の国語・数学・英語は難易度の高い「グループ作成校」の入試なので、なかなか点数が取れません。数学の受験者平均点が30点を下回ることも珍しくありません。ですから、あまり差がつきません。一方、理科と社会は進学指導重点校であっても、「共通問題」です。教科書レベルの基本問題が出ます。ですから毎年高得点争いになり、最低でも80点は取らないと合格の可能性がほとんどゼロに近くなります。
理科と社会の出題は半分以上中1から中2の範囲です。中1、中2から理科と社会を深くなくても穴を作らずに勉強しておくと、受験学年になったときに主要3科の勉強に集中できて有利になります。

合格するためのポイント(中3生)

中3生は、「グループ作成校」の入試がどのような問題なのかを早めに知ることです。問題の量、問題の出し方、「比較的点数を取りやすい簡単な問題」と「解くのに時間がかかる割には配点が低い問題」がどのあたりにあるのかを具体的に知っておきましょう。そのうえで、1科目50分という制限時間の中で、どのような時間配分で問題を解けばいいのか実際にタイマーで時間を計って過去問を解いてみましょう。

そうすると、自分の弱点課題がはっきりと見えてきます。同時に、例えば国語や英語の文章読解ではすべての文章を時間をかけてじっくり読まなくても、設問に絡んでいるところだけをしっかりチェックし、それ以外のところは流し読みで時間を短縮するなどの要領もわかってきます。

そしてやはり、合否の決め手となる理科と社会の総復習です。都立高校の理科の入試問題は全国都道府県のなかでもかなり簡単で得点がとりやすいのが特徴です。中学受験のように深く勉強する必要はありません。「広く浅く」、勉強し残しの単元がないようにしておきましょう。社会は近年増えている記述問題の対処がポイントです。問題文を読む限り、自分の知識にないようなことが書かれていることも多いでしょう。でも、掲載されている表やグラフをよく見てみると答えが表されていることがほとんどです。表やグラフを読み取る訓練を教科書でしておきましょう。

最後に、非常に狭き門の推薦入試についても触れておきます。人気のある都立高校の推薦入試は倍率が10倍近くになり、「宝くじ」といわれています。内申がほぼオール5に近い人でもなかなか合格できません。また、推薦入試では小論文や「集団討論」があり、これらの対策に時間を取られてしまいます。可能性が限りなくゼロに近ければ、一般入試を突破するための学習に時間を使ったほうが現実的でしょう。

さて、いかがでしたでしょうか。
進学指導重点校をはじめとする人気の都立高校は毎年激戦になりますが、それはそれだけの魅力があるということです。公募制で狭き門を通過してきた力のある教師、高い大学合格実績、最新の設備など、ひと昔前の低迷している都立高校のイメージはいまや一新されています。都立高校入試は、まじめに努力を積み重ねてきた人が合格できる入試です。ぜひ、最後まであきらめずに努力を継続してください。
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