子育て/子育て関連情報

「母」の生き方が子どもに与えるもの(2ページ目)

宇多田ヒカルさんの母、藤圭子さんの悲報が伝えられました。二人の母子関係に話が及ぶ報道が連日メディアをにぎわせています。子どもにとって母親というのは生まれて初めて出会う「女性という生き物の基本の形」であるということを、親であるあなたはいったいどのくらい自覚していますか?

執筆者:青木 美惠子


確執があると、しんどいワケ

mama2

ママが大好きだからこそ、生まれる苦しみがあります

母子の確執があるとしんどい理由が、このしくみにも隠されています。見本を母親で作っているという自覚がないと、いずれ無自覚に母親と同じことをしている自分と向き合わなければならない問題に行き当たります。

「こんな風にだけは、なりたくなかったのに」。どれだけそう強く願っても、現実は形を変えて似たような結末を招き続ける。頑張れば頑張るほどむしろ、それが強くなっていくような気がする。そして最後には「結局、私はあの親から逃れられないんだわ」と余計に苦しくなってしまう。

この問題の原因は、乱暴ないい方をすれば「あまりいい見本ではなかった」というだけに過ぎません。そして、この悪循環を解消する方法は、いまの自分に合った新しい見本を見つけ、自分の中に取り込むことなのです。そのためには、まず新しいよい見本を見つけることが必要となってきます。

子どもはみんな真似るのが上手ですが、その機能がある理由のひとつとして、模倣する(真似る)ことで明確にパターンを自分の体で覚え、脳にインプットしているとも考えられるのです。

そう、脳のプログラムを変えていくためには、まず行動を変えなければならない。言い換えれば、潜在意識は人間の体の動きによってしか、プログラムを記憶できない構造をしていると覚えておいてください。

新しいよい見本、それはなぜ必要なのでしょうか?

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます