穏やかな時間が流れる、美しい「海辺の家」
水田典寿さんの作品でいろどられたバーデンバーデンのコンセプトは「海辺の家」。潮騒が聞こえるほど海の近くに建つ一軒の小さな家をイメージしています。ドアを開けて目に付くのは、その空間にしっかり馴染んだ家具や、貝や骨、流木、船板、そして、波に流されて運ばれてきた不思議な何か。「海辺の家」をイメージしてまとめられたBADEN BADEN Omake。水田典寿さんが作り出す家具やオブジェが、美しい世界を作り出します。左:1階奥のダイニングルーム。右:エントランスに置かれたオブジェ
この「海辺の家」は、集めた貝や骨を飾り、流木や板を使い家具を作って、整えられた住まい。ゆっくりした時間の中で、しっかりと自分の世界を築き上げていく、そんな暮らしのお手本が目の前に。流木や廃材、古びた部材を使って敢えてアンティーク風に仕上げた家具や小物は、なんともいえない柔らかな印象です。
アイアンとウッドのダイニングテーブル(for two)(W885mm×H740mm×D710mm)6万5000円、同じくアイアンとウッドのチェアは4万8000円。左の写真の棚の奥に見える男性が、つくり手の水田さんです
水田さんは、廃材や流木等を使い、家具や彫刻等の制作を行うクリエイターです。流木を使っているのだとわかっていながらも、みずみずしい命の誕生を感じさせるオブジェは、これひとつで、ありきたりの空間をギャラリーのような洗練された雰囲気に変えてくれそう。
次のページでは、水田さんが手掛けられた美しい家具をご紹介します。