喫茶店巡りでトリエンナーレがもっと楽しく
「あいちトリエンナーレ2013」が開幕しました。名古屋中心部および岡崎市を会場に10月27日まで、アートの祭典がくり広げられます。アートを通して街とふれ合うのもトリエンナーレの楽しみのひとつ。筆者はトリエンナーレ内のオープンアーキテクチャーというプログラムで「喫茶店巡り」を担当(写真はエーデルワイスでのひとコマ。※この企画は終了しました)
独特の喫茶文化が息づく名古屋および愛知県では、他のエリアにはないおもてなしの心を喫茶店を通して感じることができます。特に歴史ある老舗喫茶は、常連さんが多く、ギュッと凝縮された地域の空気感に包まれます。
そこで今回は、各会場周辺のお薦め喫茶店を紹介します。
【栄会場周辺】
■コンパル 栄西店・栄東店昭和22年に創業し、名古屋で最初にチェーン化に成功した喫茶店がコンパルです。昭和30~50年代にかけて地下街の発展に合わせて店舗を増やし、年配の名古屋人にとっては、コメダ珈琲店以上に名古屋喫茶の象徴的存在です。
栄会場周辺では、地下鉄栄駅周辺の地下街に2店舗。隣同士の通りにほとんど同じレイアウトの店舗があります。この2店舗は、いつ行ってもにぎわっていて、名古屋人の喫茶店愛を体感できるのも魅力です。
コンパルの名物はエビフライサンドとアイスコーヒー。サンドイッチはどれもボリューム満点でテイクアウトも可。曜日によってどれか一種類がサービス価格になるのも狙い目です。アイスコーヒーは提供法がユニーク。誰もが最初は驚くので、是非お試しを。
・住所:名古屋市中区栄3-5-12 栄森の地下街南一番街(栄西店)南二番街(栄東店)
・ TEL:052-951-5188(栄西店)、052-951-8151(栄東店)
・ アクセス:地下鉄栄駅より徒歩1分
・ 営業時間:8:00~21:00
・ 定休日:無休
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■エーデルワイス
昭和29年創業。ここの魅力は何といってもアート満載の空間です。初代マスターが集めた民俗彫刻や芸術家との交流から手に入れた絵画や彫刻が店の中にびっしり! さながらアートギャラリーの様相を呈しています。
是非陣取ってもらいたいのは奥の中2階席。壁は白樺に囲まれ、天井は36枚の花・風景の絵で埋め尽くされています。中2階を設けたロフト式設計は、昭和の喫茶店全盛期のトレンドだったスタイル。今回のトリエンナーレは建築が大きなテーマなので、往年の喫茶店の設計に目を向けるのもいいでしょう。
壁の白樺は茶色く変色して一見白樺と気づかなかったり、壁の大きなレリーフが木彫にしか見えないのに実は石膏だったり、内装や作品の経年変化も、半世紀以上の店の歴史を感じさせてくれます。
・住所:名古屋市東区東桜1-10-1
・ TEL:052-971-4080
・ アクセス:地下鉄久屋大通駅より徒歩3分
・ 営業時間:7:00~20:30(土曜は18:30まで)
・ 定休日:日・祝
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