昨年に引き続き30代を中心とする若手建築家の提案が、今年も一堂に会しました。今回は15組の作品が前期と後期の2期に分けて展示されます。
後期は地方の公共施設、展示空間の改修、大学の施設、海外の高層ビルのプロジェクトまで、バリエーションに富んだ6組の模型が集まりました。この機会にぜひご覧下さい。
会期(前期):2013年7月30日[火]~9月7日[土]
会期(後期):2013年9月10日[火]~10月5日[土]
10:00~18:00[火-木・土曜日] 10:00~19:00[金曜日]
休館:日曜、月曜、祝日
会場:AGC studio 1階エントランスギャラリー 東京都中央区京橋2-5-18
京橋創生館
主催:「新しい建築の楽しさ2013」展委員会[代表:AGC studio]
企画:中崎隆司[建築ジャーナリスト/生活環境プロデューサー]
垂直の地層の上の模型たち
今回の展示デザインを担当したのは、建築家・隈研吾氏の事務所出身の若手建築家・松島潤平さんです。旭硝子のガラスやポリカーボネートやアクリルを重ね合わせて、透明感のある地層のような美しい展示台を制作。
前期と同じ材料を使いながら、会場がまったく違った空間に再構成されていますので、ぜひお越し下さい。
京橋交差点からガラス越しに眺められる会場には、垂直に重ねられた透明性のある美しい展示台の上に、6組の建築家の模型が配置されている。
1. 伊藤麻理[UAo]:小松駅東交流センター(仮)共同設計者:スタジオ建築計画 元倉眞琴 人影少ない駅前に、波打つ緑のスラブが連なる公園のような場をつくり人が集うように計画している。
2. 高橋一平[高橋一平建築事務所]:七ヶ浜遠山保育所 屋根だけがある半屋外空間の地域交流ラウンジの計画。「輪」のようになった外周部の建築によって園庭が四角く切り取られる。
3. 川口有子+鄭仁愉[有設計室]:市原市 水と彫刻の丘リノベーションプロジェクト 既存のコンクリート躯体を残して仕上げやカーテンウオールを撤去して、箱状のスチールの壁を新たに設ける斬新な提案。
4. 藤本壮介[藤本壮介建築設計事務所]:台湾タワー 国際コンペで選ばれた地上300mの複合ビル。これからの時代の建築モデルとなるような新しいタワーを意図した。
5. 石上純也[石上純也建築設計事務所]:CAFETERIA FOR UNIVERSITY 大学の敷地内に計画された110m×70mの無柱空間の広場兼カフェテリア。大小の四角い穴の空いた厚さ9mmの鉄板の屋根で覆われる。
6. 小池啓介+山本匠一郎+大縄順一+李仁敦[Thirdparty]:伊豆の国市 伝統芸能会館(仮) 建物全体を山型の「木の大屋根」で覆い、芸能以外にも展示空間としても使われる。