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失敗しない華道教室・生け花教室の選び方

四季の旬や移り変わりが人よりも早く敏感に感じられるようになる「華道・生け花」のおけいこ。今回は、華道教室・生け花教室選びの3つのコツをご紹介します。初心者にはお花をいける楽しさを、深く追求したい人には華道の奥義を、とレベルにあわせて習えるので安心です。

山口 佐知子

執筆者:山口 佐知子

恋愛・おけいこガイド

華道教室・生け花教室の選び方!

華道教室・生け花教室の選び方

華道教室・生け花教室の選び方

日々の暮らしを心豊かなものにする華道・生け花。「みんなは、どうやって教室を選んだの?」「毎月の費用は、どのくらいかかるの?」など、知りたかったけれど今まで聞くチャンスに恵まれなかった人も多いはず。ぜひこの機会に、失敗しない華道・生け花教室の選び方についてチェックしちゃいましょう!
 
<目次>
 

失敗しない華道教室選びの3つコツとは?

華道・いけばなは、茶道と並んで「やってみたいけれど、ハードルが高そうできっかけがつかめない……」と尻ごみして終わってしまうパターンになりがちな習い事の代表格。歴史と伝統を重んじる和のおけいこだけに、「本腰を入れて習わないといけないのでは?」というプレッシャーもあるのかもしれません。

それだけに、心配なのは「教室選び」について。300以上もの流派があるなかで、たったひとつの教室を選ぶのは難しいように思えます。

ところが、失敗しない華道・生け花教室の選び方は思った以上に難しいことではありません! なぜなら、華道・生け花教室はおけいこを見学に行けば作品を見せてもらえるので、自分のいけてみたい作風かどうかを判断する材料はいつでも揃っているからです。

また、同時に先生の雰囲気もそこでわかります。生徒さんへの接し方、物腰の柔らかさや厳しさ、お花に対する愛情の注ぎ方など、1回教室見学に行っただけでも意外と細かいところまでわかってしまうものです。

よくいわれていることですが、失敗しない華道・生け花教室の選び方のポイントは「作品」「先生」。作品の雰囲気が好きかどうか、「この先生に習ってみたい!」と思うかどうかで、その後のおけいこ生活が大きく変わってきます。

通う教室を決定する前に見学に行ってみるのがベストですが、流派による作品の雰囲気の違いを味わうだけなら各流派のホームページを見てみるのもおすすめ。各流派、それぞれたくさんの作品例が掲載されているので気に入った作風を見つけやすいでしょう。

もうひとつ、失敗しない華道・生け花教室の選び方のコツとして「場所」もあげられます。お仕事が忙しい人は会社の近くにして通いやすさを重視するのもいいし、お休みの日に通いたければ自宅の近くの教室を選ぶのもアリでしょう。

気をつけたいのは、おけいこの帰りに満員電車に乗る可能性がないかどうか、という点。おけいこで使った花材は持ち帰ることが多いので、ギュウギュウ詰めの電車に揺られて帰ったら、せっかくのお花がポロンと取れていた……なんて悲劇は避けたいものですね。
 

華道教室選びの方法

たとえば三大流派(池坊、草月流、小原流)のどこかの教室に通いたい、という明確な目標があるならばホームページから検索してみることも可能です。全国の教室が登録されているので通いやすい場所を選ぶことができるでしょう。

習いたい流派を先に決めるほかにも、教室選びにはいくつかの方法があります。経験者にアンケートをとってみたところ、もっとも多いのは「友達や知人の紹介」というもの。「会社の部活動の流れで」とか「友達が習っているところがよさそうだったので」など、成り行き型ではじめる人もたくさんいます。おけいこの受け方はさまざま。個人で先生のお宅に通う人もあれば、大きな教室に通う人もいます。

また、「カルチャースクールや区民館など公共の施設」という大人数型ではじめる人も少なくありません。カルチャースクールは生徒さんが同じくらいの年代のクラスを選べば、そこで友達もできるのでおけいこの楽しさはアップ! 公共の施設でおこなわれているおけいこは、比較的リーズナブルな価格設定のところが多いので安心して通えるというメリットもあります。

ほかにも、「自宅の近所にあるお花屋さん」という地元型ではじめる人もいます。フラワーショップの2階などで教室を開いているところは、生徒さんが降りてきて好きな花材を自由に選んでいけるという個性的なおけいこを展開しているところもあります。花材にかかる費用も自分の懐具合に応じて調整できたり、顔なじみのショップができたりとメリットはたくさん! おけいこ情報は、ショップの前の張り紙などで入手しましょう。
 

華道教室の費用の相場はどのくらい?

花テキスト
自宅に帰ってからも復習できるように写真と図式で丁寧に書かれたテキストのある教室も。使用する花材の名前も書いてあるので便利と評判です
1ヵ月にかかる平均的な費用の目安は、おけいこ3~4回として約5000円。それに、1回1000~1500円の花材費が毎回プラスされます。もちろん教室によっても異なりますが、入会金やテキスト代が別途でかかるところや、花材費が月謝に含まれているところなどもあります。

また、華道・生け花のおけいこも茶道と同じで習っていくうちにレベルがあがっていきます。段階を重ねていくごとに有料で資格がもらえます。同じ流派であれば、全国どこでも資格は共有して持ち越せるところが多いので、引越しや転勤などで通う教室が変わってもそのままスライドして同じレベルのおけいこを受け続けることができます。

資格取得には流派で決められた金額があります。オープンにしているところが多いので、先生への謝礼の有無を含め、あらかじめほかの生徒さんや先生に聞いてみるのも失礼なことでありません。むしろ、心の準備として聞いておいたほうがいいかもしれません。
 

その他、よくあるQ&A

このほかにも教室選びのことについて、よく寄せられる質問についてお答えします。

Q.とくに習いたい流派が決まっているわけではない場合、どうやって選べばいいの?
A.デパートなどでやっている展示会や各流派のホームページを見て、作品の雰囲気を味わってみては?
「こんなふうな作品を自分でいけられたらいいな」と思うのは、華道・生け花のおけいこが上達する大切なポイント。モチベーションをあげるためにも目標を持つことは必要でしょう。各流派のホームページで作品例をゆっくり眺めてみては? もちろん、無理して先に「この流派でなければダメ!」と決めなくてもOK。先生や通っている生徒さんの雰囲気で教室選びを決めてもいいんです!

Q.着物を着て、正座でいけるのが正式な形と聞いたけれど……?
A.おけいこは普段着で受けてOK! お仕事帰りにも気軽に立ち寄れるところが多いです
今はほとんどの教室が机と椅子で、洋服のままおけいこを受けるスタイルです。水を使うため、袖口がヒラヒラしていたり長い髪が前に垂れてきたりするようなら、ジャマにならないように留めてからおけいこに臨みましょう

Q.テキストがない教室もあるけれど、実際のおけいこはどうやっておこなうの?
A.テキストを見ないでおけいこをするところも多いです
テキストは復習用として自宅に持っておき、花をいけこむときの位置や長さの確認用に使うところも多いです。したがって、おけいこのときにはテキストを開かずに先生に直接、指導を受けるケースがほとんど。ただし、メモやノートは持っておくと便利。使用したお花の名前や指導を受けたポイントなどを書きこんでおくと家で再現するときに役立ちます


華道・生け花のおけいこは、習いはじめてみると難しいことはなにもありません!初心者にはお花をいける楽しさを、深く追求したい人には華道の奥義を、と教わる人のレベルにあわせて習えるので安心です。まずは見学に行って、お花のいい香りに包まれてみてください。きっと、はじめたくなりますよ!

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