子供部屋インテリア/子供用品の収納

子供部屋は安全ですか?安全対策の考え方(2ページ目)

あなたの子供部屋は安全ですか?子供部屋は他の部屋に比べると、一部屋の中でいろいろな機能(寝る・着替える・くつろぐ・遊ぶ・勉強する等々)を満たさなければなりません。それゆえ、一部屋の中に机・本棚・洋服タンスなどといった、大きめの家具が集まりがちです。防災の日のタイミングで、もう一度子供部屋と安全性について考えてみませんか?

吉川 圭子

執筆者:吉川 圭子

子供部屋ガイド

「被害を起こさない対策」+「被害を最小限に抑えるための対策」を

安全対策のうち、ここでは地震対策について取り上げてみたいと思います。

地震対策というと、地震による被害が発生しないための対策を考えがちです。もちろんそれも大事ですが、100%被害を防ぐといった完璧な対策は難しいです。

そこで、ダブルの対策を考えます。被害が発生しないための対策だけではなく、被害が発生することを前提とした対策も考えておきます。被害が起こった時にその被害を最小限に抑えるための対策です。

例えば、家具の場合。

  1. 倒れないための対策
  2. 倒れてもいいようにするための対策

1. の倒れないための対策には、安全対策グッズの利用などがあります。こちらは比較的わかりやすいですね。

一方、2. の倒れてもいいようにするための対策というのはどういうことでしょうか。

地震の時、できれば家具は倒れてほしくないですよね。でも、絶対に家具が倒れてほしくなければ、家具を置かない以外、100%倒れない対策はありません。

そこで、倒れてもいいようにするための対策、つまり、倒れた時になるべく怪我をしないような対策を考えます。例えば、家具の配置を工夫するなどといったことがこれに当たります。もし本棚が前に倒れてしまったとき、そこにベッドはありませんか?本棚が前に倒れてもドアを開けることはできますか?

家具の場合、倒れないようにしただけの安全対策は100%とはいえません。そこで、倒れてもなるべく怪我をしないような対策をとることで、倒れた時のことについてもカバーすることができ、100%に近づけることができます。

家具の例を出しましたが、ほかにも、ベッド周りはどうでしょうか?ベッドのそばに窓はありますか?できれば窓ガラスが割れた時のことを考えるとベッドは窓から離れた位置の方が安全ですが、それが難しいなら飛散防止フィルムを貼ったり厚手のカーテンに変えるだけでも違います。地震が起こった時にすぐ隠れることができるような机やテーブルがあったほうがいいですが、それが無理なら頭を守れるような大きさのクッションを置いておくだけでも安心です。

この、トラブルを起こさない対策+トラブルが起こった時にできるだけ被害を少なくするための対策というダブルの考え方は、暮らしの中の安全対策を考えるときに有効ですので、試してみてくださいね。

>>次はインテリア小物と安全性について
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