一般のお店だけではなく、大学でも“ぼっち席”が広がりつつあるそうです
ひとりで食事をするなら「ぼっち席」?(All About News Dig)
京都大学の学生食堂に一人用席が設けられたのは昨年4月のこと。天板の中央に高さ約50センチのついたてが取り付けてあり、ひとりでも周囲の目線を気にせず食事ができるため、“ぼっち席”とも呼ばれ、定着しつつあるそうです。設置のきっかけは学生の声を聞くアンケート「ひとことカード」だったとか。
学内からは、コミュニケーションのとれない学生を増やす原因になるのでは、という批判もあるものの、支持する声も多く、一人ずつ席を詰めて座るため、効率良く席が回転するという生協側の利点もあるようです。
こうした取り組みは他大学にも広がりつつあり、神戸大学でも今年4月から一人席を導入。背景にはやはり、生協の稼働率アップがあるととか。とくに生協側が名付けたわけではありませんが、自然と“ぼっち席”と呼ばれるようになっているとか。
「ぼっち」とは、「ひとりぼっち」 の意。ネットの掲示板などで一部の学生が「大学の学食でひとりぼっちで食べる昼食」を“ぼっち飯”と表現していたことが次第に広まり、一人旅を“ぼっち旅”と呼んだり、友人あるいは恋人がいない人を“ぼっち”と呼んだり……と、アレンジされるようになったようです。
“おひとりさま”が、一人を謳歌しているというニュアンスが強いのに対して、“ぼっち”には人と話すことに対する苦手意識や、人目が気になるなど、これまではどちらかというと後ろ向きな傾向が色濃く見られました。
しかし、今後、さらに一人席が定着し、一人でも快適に過ごせる環境が整えば、“ぼっち”の捉え方が変わる可能性も大いにあります。今はまさに、その転換期にあるのかもしれません。
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