自転車での通勤ルートを決める前に……
自転車通勤をされる方は、公共交通機関より多少時間がかかったりしても健康のためだったり、そもそも自転車が好きだったりといった理由でされている方も多いと思います。なので、走りやすさや気持ちよさを優先したり、複数のルートを使って気分転換したり……といった観点はもちろん大切だと思いおます。
が、“通勤”についていえばひとつアタマに入れておいた方がいいことがあります。
それは“労災”についてです。
自転車通勤はどうしても交通事故や自損事故のリスクがつきまとうと思います。
万が一事故などでケガをして病院にかかった場合、通勤中であれば申請により“通勤災害”の認定を受けられ、医療費がほぼ全額免除になります。(労働局が払ってくれます)
しかしこの“通勤災害”に該当する条件として『合理的な経路及び方法』である必要があります。
自転車を使うこと自体には問題はありませんが、例えば電車での通勤より著しく時間がかかる場合や、やたらに遠回りしたルートを通った場合には『合理的な経路及び方法』にあたらないと判断されるケースがあるようです。
万が一の時のためにもそのルートが『合理的な経路及び方法』であるかどうかはチェックポイントとして考えていた方がいいと思います。