評判が評判を呼び行列のできる食事処
明治30年、北野天満宮の門前町・北野下の森に創業した山本豆腐店を源に明治、大正、昭和、平成と京の人々に愛され続ける西陣の豆腐店「とようけ屋山本」。いまは、西陣だけでなく京都全域、さらには観光客までもがその評判を聞きつけて店頭はいつも賑わっています。ちなみに「とようけ屋」とは、伊勢神宮外宮にお祀りされる食を司る神様・豊受大御神に因んで名づけられたといいます。
その「とようけ屋山本」の豆腐や湯葉が気軽に味わえるのが、北野天満宮門前にあるです。「とようけ茶屋」は、「とようけ屋山本」に来店した遠方のお客に「ここでお豆腐を食べられますか?」と尋ねられ、こうしたお客様になんとか食べていただけたいとの思いからオープンしたといいます。
お昼だけ(11:00~15:00)の食事処ですが、いまは評判が評判を呼び時間帯によっては、長い行列ができます。
しかし、ここはご主人をはじめとしたお豆腐店のスタッフがそれこそ休む間も惜しんで、安くて美味しい豆腐料理を提供しているお店。お昼時間を少しずらしても伺う価値のある良心的なお店です。
「とようけ茶屋」の献立は豆腐店の作る料理。ですから全体にやや濃い目の味付けとなっています。湯豆腐膳(1,150円)、奴膳(1,150円)、とようけ丼(730円)など、美味しい献立はたくさんありますが、湯葉を使ったものとしては「生ゆば丼」(890円)が特におすすめ。
ご飯の上には、生湯葉を煮て葛を引いた具がたっぷりとのせられます。 生姜と刻み三葉の風味が際立ち、大いに食欲をそそります。
■とようけ茶屋
住所:京都府京都市上京区今出川通御前西入紙屋川町822
電話:075-462-3662
営業時間:11:00~15:00、木曜休(25日営業、月1回不定休)
HP:http://www.toyoukeya.co.jp/shiten.htm
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