藩邸や志士達の隠れ家が点在していた場所に建つ日本料理店
幕末の勤王の志士・古川俊太郎のアジト跡にある「志る幸」。“汁もの”を名物とする日本料理のお店です。
「しるこう」とは「汁講」の意味で、その昔、質素を旨とした時代に客は各自に飯を持ち寄り、会主は汁だけを設けて饗応しました。
「志る幸」では、今でもこのもてなしの気持ちを、常時10種類以上揃う白味噌、赤味噌、すましの3種類の汁に込めてお客に供します。
そして、汁ものとともに愛される名物が利休弁当(2,300円)です。酒肴にも向いた茶事風の点心で、黒塗りの盆に季節のかやくご飯と鶏、魚の焼き物、フキの煮物が彩りよく盛られ、手間暇かけた件の汁ものが付きます。汁ものの味噌と具は好みのものが選べます。
京都らしい上品な味の汁ものは、単品でも注文ができます。(500円~)また、文豪池波正太郎が贔屓にしたという明石鯛のお造りなどの一品料理も揃いますので、利休弁当に好みの汁ものに一品を添えて楽しむことができます。
「志る幸」の建つ場所は江戸時代には土佐や長州などの藩邸が並び、幕末には勤王の志士達の隠れ家が点在していた場所。そんな歴史ロマンに思いも寄せながら一献傾けるのも良いのではないでしょうか。
■志る幸
住所:京都市下京区四条河原町上ル一筋目東入ル
電話:075-221-3250
営業時間:11:00~15:00、17:00~21:00
定休日:水曜・不定休
HP:www.shirukou.jp/index.html
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