大活躍中の松山英樹プロ
まいど、相場の福の神こと藤本です。今年4月からプロに転向した松山英樹プロの活躍には驚かされます。国内では既にツアー2勝で賞金ランキング1位です。獲得賞金金額もあと一息で1億円の大台乗せです。海外でも活躍しており、世界4大メジャートーナメントの全米オープンで10位、全英オープンで6位となり、全世界ランキングでも日本人最高の33位となっています(2013年8月6日現在)。
ゴルフの場合、有名選手の使用している用品などが売れる傾向にあります。
今回ご紹介するのは、松山英樹プロが愛用しているゴルフクラブのシャフトのメーカー、グラファイトデザイン(東証JQスタンダード・7847)です。
【7847】グラファイトデザイン (東証JQスタンダード)
■会社概要埼玉県秩父市に本社がある高級カーボンファイバー製のゴルフクラブシャフトメーカー。メインビジネスはゴルフクラブシャフトの製造販売で、自転車部品の製造・販売も行っています。
ゴルフクラブシャフトの販売方法には次の3つがあります(売上高比率は2012年度)。
1. OEM供給(売上高比率15%)
ゴルフクラブメーカーからの要望に応じて企画・提案を行い、シャフトを提供。メーカーからの価格要望も強く、利益率は低い。
2. 自社ブランド・カスタム供給(売上高比率63%)
ゴルフプレーヤーが購入する段階で、好みのゴルフクラブにシャフトを組み合わせて、ゴルフショップを通じて、クラブメーカーに注文をするカスタムメイドクラブ。クラブメーカーのカタログにシャフトメーカー各社の自社ブランドを掲載。利益率は高い。
3. 自社ブランド・リシャフト(売上高比率19%)
ゴルフプレーヤーが好みに応じて、工房を備えるゴルフショップでシャフトを交換する。ゴルフショップから注文のあったシャフトを卸す。利益率は高い。
■株式データ(8月6日終値基準)
株価:697円
単元株数:100株
予想PER(連):7.45倍
実績PBR(連):1.55倍
予想配当利回り:1.15%
時価総額:約49億円
■株価の推移
昨年11月15日の安値275円から、今年7月18日の高値729円まで約2.65倍の急騰を演じました。その後は高値圏でのもみ合いとなっています。
■注目ポイント
外資系の安価なゴルフクラブの増加により、国内クラブメーカーは厳しく、部品としてOEM供給してきた同社も価格引下げ・数量減のダブルパンチで厳しい状況でした。この状況を打開するために、単なる部品屋でなく、自社ブランド「Tour AD」に注力し、実を結びつつあります。国内ゴルフトーナメントでのプロ使用率はNo.1を維持しており、ゴルフ界の新星である松山英樹プロも愛用しています。
海外市場にも注力しており、米国市場では、販売拡大のため知名度向上や受注拡大を図ったことが奏功し、米国プロゴルフツアーでの使用率が徐々に回復し、受注増につながっています。また、いままで非常に小さいマーケットであったアジア市場も急成長しているそうです。
ゴルフ用品では、中古市場の拡大も目覚しいものがありますが、これも同社にとってフォローの風となります。中古ゴルフクラブの場合、シャフトを顧客の好みに交換しリシャフトするケースがあります。その場合、同社のシャフトが使われるケースが多いからです。
株価はここ数年での高値圏にはありますが、株価収益率(PER)も7倍台とまだまだ割安な水準です。同社の自社ブランドシャフト「Tour AD」はシマシマ模様が特徴なので、国内・海外ツアーで同社のシマシマ模様のシャフトを使う選手が活躍すれば、同社の株価にも好影響を与える可能性がありそうです。
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