大手コンビニに先駆けて、1995年4月からスイーツのPBを展開していたのが、一都三県と四国エリアに約700店舗を展開するスリーエフ。同じ神奈川県にある洋菓子メーカーとタッグを組んで開発した「オンブラージュ」は、「洋菓子専門店の味を1つから手軽に」をコンセプトに、「旬のフルーツを使う」、「トレンドのスイーツを取り入れる」、「新スタイルのスイーツを提案する」という3つの柱でスタートしました。
コンビニのスイーツ需要を発掘
「当時は『スイーツ男子』という言葉もなく、男性がスイーツを買うことが今よりもはばかられる時代でしたが、メイン顧客の男性からの需要はあると確信していました」と語るのは、株式会社スリーエフ 広報課長・金子昌司氏。専門店で1個だけケーキを買うというのが恥ずかしい。だけど、ティラミスやクレームブリュレなど、専門店のスイーツを手軽に買って食べたいという声に応え続けました。最近では辻口博啓シェフ、鎧塚俊彦シェフなど有名パティシエとのコラボ商品も評判となり、女性客を誘引する看板アイテムの一つに成長しました。
本格派の味を目指した「オンブラージュ」シリーズ
2013年6月からは、スリーエフオリジナル商品の共通ブランドである「FSTYLE(エフスタイル)」のブランドに刷新。北海道道東産を中心とした生乳を使用した生クリームと、生産者の顔が見える素材にこだわった素材重視のスイーツをコンセプトに生まれ変わりました。
素材にこだわった「エフスタイル」
シュークリームやプリン、ロールケーキなど誰もが知っているオーソドックスなスイーツが中心ですが、いずれも「シンプルだからこそ、食べてもらえれば味の違いをお分かりいただけると思います」(金子氏)という自信作ばかり。さらに、神奈川・湘南地区の減農薬レモンを使った「湘南片浦レモン レアチーズケーキ」をはじめ、「ゆず入りくずきり~高知県北川村産~」など、産地にこだわったスイーツも順次展開が予定されています。
このようにコンビニ各社のこだわりや傾向を知ると、普段何気なく見ていたコンビニスイーツの売り場が別の角度から見えてきます。ぜひいろいろなコンビニを巡って、お気に入りを見つけてみてくださいね。