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原則3は、子どものココロ育てにお役立ちの叱り方
ポジカリ3原則の1つめと2つめは、ママのイライラ対策に役立つものでした。これからご紹介する3つめの原則は、子どものココロ育てに役立つ叱り方です。叱りネタを増やさないようにすることで、叱る的のずれを防ぐという点では同じですが、そのメリットは、ママよりもお子さんにあるのが特徴です。普段、「こんな叱り方で子どもの心を傷つけていないかな?」と気になる方は、この原則3を徹底すると、叱るときの不安を減らすことができます。
ポジカリ3原則 その3:子どもの「行動」を叱る
ポジカリ3原則の3つめは、子どもの「行動」だけを叱る。意外と見過ごされていますが、子どもの行動を叱るのと性格を叱るのでは大きな違いがあります。では、行動だけを叱るとは、どういう意味なのでしょうか?次の2つの例を見てください。- 例1:「順番を待たないで横入りするのは悪いことよ!」
- 例2:「順番を待たないで横入りするのは悪い子よ!」
例2では、ママの目線は、子ども自身⇒「順番を待たない悪い子」に向けられてしまっています。
ママとの約束を守らないのは「いけないこと」「悪いこと」です。でも、だからといって、「いけない子」「悪い子」ではありません。
著書「輝くママの習慣」でも書きましたが、この2つの例は文字上ではわずかな違いですが、それが意図するメッセージには大きな違いがあります。例2のように、「悪い子」「ダメな子」と子どもを全否定する言い回しは、自分のことを愛せない子どもを作ってしまうので、親は絶対に使うべきではないNGワードなのです!
「○○な子」表現をNGワードに
「○○な子ね」は、ほめるときにはどんどん使っていきたい「丸ごとホメ」のおすすめフレーズ。でも、それを叱るときに使うと、あっという間に、子どもを傷つける全否定の叱り言葉になってしまいます。子ども達はたくさんの失敗を繰り返しながら成長していきます。だから、叱ってあげるのは大切なこと。でも、そのときに心を傷つけないように気をつけなくてはいけません。
行動に的を絞って叱るコツは、「○○な子」表現を禁句にしてしまうこと。そうすると、自然とその子の行動に目が行きやすくなります。
行動だけを叱ると、心が傷つかないので、子どもは心を開いたままでいられます。それにより、言うことを素直に聞けるようになるのです。「行動だけを叱る」のは、子どもにしっかりと反省は促しつつ、心にも優しい叱り方。ぜひ、取り入れてみてください。
まとめ
<ポジカリ原則 その3:子どもの「行動」を叱る>
■子どもの心を傷つける叱り方:「あなたのせいよ!」
「何をやらせても、ダメな子ね!」
「全く、悪い子なんだから!」
「あなたがだらしないからでしょ!」
では、性格を非難されているので心が傷つく
■子どもに伝わる叱り方:
「その言い方はよくないよ」
「○○するのは、ダメよ、悪いことよ」
「このやり方だと上手くいかないから、新しい方法を考えましょう」
「そのやり方はだらしないよ。○○しなさい」
では、自分の行動を指摘されているので、素直に聞き入れやすくなる
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