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「昨日も、おとといも」と叱るとママのイライラが倍増する
つい叱るときに言ってしまう、「昨日もやったでしょ!」
「さっきもママに怒られたばかりでしょ!」
どれも思わず口走ってしまうものばかり。でも、こうやって、昨日のこと、おとといのこと、1週間前のことを頭に思い浮かべながら叱ってしまうと、何が起こると思いますか?
まずはじめに起こるのが、ママの気持ちの変化。ママの怒りが一気に爆発してしまいます。なぜなら、「今」のことだけでなく、過去の失敗までも引きずって、叱りネタを何倍にも増やしてしまっているから。実は、叱るときのイライラは、こうやって頭の中で叱りネタを増やしてしまうことで発生します!
意識して過去をNGにする
確かに、子どもは何度も同じような失敗を繰り返しながら成長していきます。その過程で、ママの心の中には、「先週叱ったこと」「おととい叱ったこと」「昨日叱ったこと」と着々と記憶が積み上げられていきます。それらをキレイさっぱり忘れて白紙状態に、と都合良くはいきません。でも、叱るときに、あえて過去のことを持ち出さないように意識することならできるのです。ポジカリ3原則 その1:「今」を叱る
ポジカリ3原則の1つめは、「今」を叱る。今、お子さんがやっていることにだけ注目し、あえて過去を登場させません。先週のこと、おとといのこと、昨日のこと、全て記憶にはあっても、それを引っ張り出さないようにするのです。それは的を絞って子どもに伝えるためでもありますが、ママの怒りスイッチを押さないためでもあります。ママのイライラ防止のために、あえて 過去の話題をNGにしてしまうのですね。
コツは、「今」以外の「時(とき)」を表す言葉を頭から追い出してしまうことです。ここで例に出した「先週」「おととい」「昨日」のほかにも、
- 「この間も ○○したでしょ」
- 「前にも○○したわよね」
まとめ
<ポジカリ原則 その1:今を叱る>■子どもに伝わらない叱り方:
「昨日もやったでしょ!」
「何回言ってもダメなんだから!」
「毎回毎回散らかして!」
だと、今、何をすればいいのかが抜けている。
■子どもに伝わる叱り方:
「今の○○はよくなかったよ」
「今やっている○○はすぐにやめなさい」
「今の○○っていう言い方はよくないよ」
と「今」という言葉が自然に的を絞ってくれる。
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