なぜかお金が寄ってくる人の習慣<8>
お金持ちは自分よりワンランク上の人と付き合う
年収2000万円以上のお金に好かれるサラリーマン作家である伊藤さん。その人付き合いのコツは?
「一緒にいて楽だとか、心地いい人はいまの自分と同じ収入・生活レベルか、あるいは下のレベルの人の場合がほとんどです。それでは自分は進歩しない。あえていまの自分より1つ上のレベルの人と付き合う。不思議なもので付き合っているレベルに自分がなって行く、というか周囲に引き上げられるんです」
ただし最初は決して居心地がよくないと伊藤さん。
「最初の頃は楽しいどころか憂鬱です。だって、食事をする場所もお店にいる人も、メニューの値段も違うんですから。その居心地の悪さと憂鬱さを、どれだけ味わうかで自分の成長や進歩が決まると思います」
しばらくすると最初は居心地が悪かった場に違和感を感じなくなる。伊藤さんによればそれが自分が成長した証しだといいます。
お金持ち体質の人間関係とは
「ワンランク上の収入・生活レベルの人間関係だと当然入ってくる情報が違います。紹介してくれる人物も変わります。それが即仕事に跳ね返ってきますからね」
居心地のいい場所に留まらず上を目指す
実際営業マンとして仕事をしていた伊藤さんは飛躍的に実績を上げ、27歳の若さで取締役に就任。現在の年収は2000万円を超えています。「自分より1ランク上の付き合いがポイント。いきなり何ランクも上だとレベルが違いすぎてついていけません。で、自分が居心地がよくなったらもうそこはクリアしたということで、さらに1ランク上のレベルを目指すんです」
伊藤さんによれば周りのお金持ちも意識的にも無意識的にも、そのような人間関係を築いている人が多いと言います。
「もちろんときにはリラックスした人間関係が欲しい。そういうときは幼なじみやごく親しい人と楽しい時間を過ごすことも必要です。ただしそれを客観的に『癒しのための時間、休息の時間を取っている』と認識していることが大切。良くないのは、楽な方に流れてそれが当たり前になってしまうことです」
次はルール9「お金持ちは100均グッズを買わない」を解説してもらいます!
教えてくれたのは……
伊藤喜之さん
1981年、愛知県生まれ。大学時代にベンチャー企業「アライブ」の立ち上げに参加。その後商社の営業マンとして就職するも成績が振るわず倉庫番に回される。すべてに挫折した経験から一念発起、副業でDJイベントをしながら無休で働き、CDショップにイベントの営業やラジオ局で営業。その働きが認められ元バイト先の「アライブ」社長に誘われ同社で働くことに。飛躍的に営業成績を上げ、2008年同社取締役に。現在の年収は2000万円を超える。
主な著書に『バカでも年収1000万円』(ダイヤモンド社)
取材・文/本間大樹 イラスト/竹松勇二 パネル・図版/引間良基