ビートを使った砂糖造りの歴史を学ぶ
砂糖の原料といえば沖縄など南の地方で採れる「サトウキビ」が有名ですが、北の大地でも砂糖の原料となる「ビート」(さとう大根)が収穫されるのです。帯広・十勝を代表する農作物・ビートは、砂糖の原材料になる大根のような植物で、150年もの歳月をかけて、農家が苦労を重ねで作り上げてきました。このビートに関した様々な資料を展示、砂糖作りなどを見学できるのが、このビート資料館です。
この資料館は、1919年(大正8年)に創立された日本甜菜製糖株式会社という、砂糖業界を代表する会社のもと工場。
北海道独特のクラシックな建物の館内に入ると、映像ブースがあり、ビート(砂糖大根)がどうやって、砂糖になるのかをわかりやすく紹介しています。
ビートを絞った後に、石灰を入れ汚れを沈ませて、上澄み液を煮詰めて砂糖にするまでの工程を知ることができます。ちなみに、その残りかすは、牛の餌になるそうです。
また昔のタンクやボイラー、家電発電などのシステムをそのまま再現し、ビートを使った砂糖造りの歴史をリアルに学ぶことができます。さらに、ビート運搬のために使われていた、当時の十勝の人々の足「十勝鉄道」の切符なども展示されています。
■ ビート資料館
住所:北海道帯広市稲田町南8線14番地
電話:0155-48-8812
営業時間:9:30~16:30(第2・4土曜日は11:45まで)
定休日:日曜・祝日・奇数週の土曜・年末年始(要問い合わせ)
HP:www.tokachi-a-muse.jp/area/obihiro/beat.html
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