カウンターコーヒー×焼き菓子のセット買いも増加

ローソンのマチカフェ

店員が淹れてくれるローソンの「MACHI cafe」。タンブラーなどのグッズも販売

直近のコンビニスイーツの動きで注目されているのが、店頭で煎れたてを提供するカウンターコーヒーを意識した焼き菓子ジャンルの拡大です。

カウンターコーヒーは主要コンビニ各社ではすでに導入済みで、2013年1月より販売を開始し、約半年間で1億杯を突破したセブン-イレブンのセルフ式ドリップコーヒー 「SEVEN CAFE(セブンカフェ)」などが話題になっていますが、コーヒーのもつ常習性といった商品特性から、女性客や年配層など新規客や固定客の獲得につながる切り札として期待されています。
ファミリーマートのフィナンシェ

モンドセレクション2年連続金賞を受賞した、ファミリーマートの「フィナンシェ」(120円)

焼き菓子と言えばもともとファミリーマートが豊富なラインアップを誇っていますが、こうした動きに連動し、ローソンでも2012年3月より淹れたてコーヒーのブランド「MACHI café(マチカフェ)」と相性のよい焼き菓子を「MACHI café 焼菓子」として展開。有名洋菓子メーカーのヨックモックが開発したクッキーやダックワーズ、フィナンシェなど専門店の味を1個から購入できるようにしてコーヒーとの相乗効果を高めています。

価格表示を撤廃!手土産のニーズも発掘

加えて、コンビニスイーツのさらなる拡販戦略として各社が力を入れているのが、「手土産」需要の喚起です。従来のコンビニスイーツは、自分用に1~2個購入して自宅で楽しむという自家消費型が主流でしたが、近年は家族や友人への手土産として複数個をまとめて購入するという人も出てきています。

ローソンのギフトバック

ローソンのスイーツ用ギフトバック(Sサイズ80円、Mサイズ95円)

そうした新しいニーズを吸収すべく、各コンビニではスイーツ専用のショッピングバックや、売価を隠せるシールなどを用意。例えばローソンでは、2010年よりスイーツ本体の価格表示を撤廃。代わりに音符で価格を表示するという遊び心あふれる仕掛けがほどこされています。これまではわざわざ百貨店や専門店で購入していた客層も、身近なコンビニを利用する機会が増えるかもしれません。

また、クリスマスやバレンタインなどイベント時には、有名パティシエとのコラボケーキなど百貨店と遜色ないクオリティのケーキも、コンビニで購入することができます。さらに、地方ごとにコンビニを比較してみると、各地で地元の名産品を使った「地産池消スイーツ」を地域限定で販売しているケースも少なくありません。街のケーキ屋さんが担ってきた役割をコンビニが果たすようになってきた、といっても過言ではありません。

まだまだ発展の可能性を秘めた、コンビニスイーツの市場。将来的には、妊婦さんや幼児向けの添加物フリーのスイーツや、アレルギー対応のスイーツ、手土産用の焼き菓子詰め合わせギフトなど、消費者の新しいニーズに訴える商品を開発してくれることを期待しています!
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