中長期で保有できるかどうかがポイント!

各国の通貨に分散

将来を買ってみる?

昨年からメガバンクでも取り扱いが始まっている「中国・人民元建ての外貨預金」。これは、2012年6月1日から外国為替市場において、日本円と中国人民元の直接取引が始まったことによるものといえます。

その他、変わったところでいえば、楽天銀行がメキシコペソの外貨預金を取り扱っているなど、今後、米ドルやユーロだけではなく、先進国通貨はもちろん、これからが期待できる新興国の通貨による外貨預金も日本の金融機関で外貨預金として購入できる可能性がでてきています。

それではこうしたマイナーな通貨を外貨預金として検討する場合、どう活用すべきでしょうか?また、どういった点に注意した方がよいでしょうか?

ポイントとなるのは、3年~5年といった中長期で預けることができるかどうか。正直、数か月や1年といった期間ではおすすめできません。なぜならば、マイナーな通貨ほど為替手数料は高い傾向にあるためです。

外貨預金を行うに当たり、外貨に両替する必要があるため、為替手数料は注目しておきたいところです。短期間の場合、いくら金利が高くても、為替手数料が高い点をカバーできず、結局大きく円安となり為替差益がでなければ、損失が発生してしまう可能性は否定できません。

もう一つのポイントは、その通貨を発行する国の将来性です。将来が期待でき、着実な成長が遂げられるかどうかがポイントといえます。高い成長率が期待でき、今の先進国のような豊かさを手に入れることができる国の通貨であれば、ゆくゆくはその国の通貨の価値は上昇するでしょう。つまり、円安になり為替で利益を得ることも可能となります。

また、中国人民元の場合には、将来的に通貨の切り上げも想定できます。先行きは不透明であるものの、中国の成長の果実を捉えるという意味ではよいのかもしれません。

したがって、長期で保有を検討、将来性が期待できるとご自身でお考えになる国の通貨を外貨預金で預けることが、資産を増やす重要なポイントと指摘できます。

これらの通貨は現状では海外で引き出しはできない

ただし、こうしたマイナーな通貨を保有するにあたって、注意すべき点も多くあります。まず1つ目は、場合によってはすぐに払い戻し(売買)ができない可能性があること。マイナーな通貨の場合には、通貨の取引自体が少ないこともあり、思うように外貨預金を取り崩すことができない可能性があります。

2つ目は、これらの通貨を日本の金融機関で外貨預金として預けたとしても、基本的には海外では現状引き出せない点です(外資系金融機関や現地の金融機関での口座開設の場合は別)。そのため、あくまで資産運用としてこれらの通貨を保有することになります。

3つ目は、政治リスクなど、主要通貨よりもリスクは高めという点です。中国人民元の場合、管理変動相場制がとられ、実質為替は固定されているに近い状態ですが、他のマイナー通貨で変動相場制を採用している場合には、大きく動くことで場合によっては為替差損が生じる可能性もあります。

こうした点を考慮すると、マイナー通貨を外貨預金として検討する場合、あくまで資産の一部(例:5%)として保有する、金利や為替に注目してリスクをとりつつリターンを得る目的で投資を行うことがよいでしょう。また、米ドルやユーロだけでなく、分散してリスクを減らすことも検討に値するといえますので、そうした通貨の分散を目的に外貨預金で保有することもよいかもしれません。

お買いになるコツは、キャンペーン開催中でそのキャンペーンをうまく利用して為替手数料を安くすませることや円高に振れてチャンスが訪れた時、またその国の金利が引き上げられ円安に振れそうな時がよいといえます。

【関連記事をチェック!】
円安が行き過ぎているかどうかを見分ける方法とは?
外貨預金を買うときにチェックしたいドル円の指標は?
アベノミクスで注目!外貨預金5つの儲け方
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。