猛暑と節電のダブルパンチ!
北陸と東北はまだ梅雨明けしていませんが、梅雨明けした地域では、ここ数年のように猛暑の夏となっていますね。加えて、震災以降の節電意識もあり、なるべくエアコンを使わないかたも多いのではないかと思います。家の外も家の中も暑くなっていると、心配なのが熱中症だと思います。まだ7月にもかかわらず、熱中症のニュースをほぼ毎日見聞きする状況です。
食品におきましても、熱中症対策として、塩味のキャンディーやタブレット、塩味のソフトドリンクがたくさん販売されているのはご存じだと思います。
今回は、私が得意とするソフトドリンクの中から、塩味の品、熱中症対策としてナトリウムやミネラル分を強化した品を探して紹介したいと思います。
熱中症対策飲料とは?
『塩さえ入っていれば熱中症対策飲料なのか』や『塩分の取りすぎは体に悪いのではないか』と考えるかたもいらっしゃるかと思います。全国清涼飲料工業会では、昨年より『“熱中症対策”表示ガイドライン』を制定しており、ナトリウム濃度として少なくとも飲料100ml当たり40~80mgを含有する清涼飲料水について、テレビCMや店頭POP、ポスター等で『熱中症対策』の用語を使用することができるとしています。
最近のソフトドリンクは、成分表示がラベルに記載されていますので、成分表示をご覧になれば、ナトリウム濃度がわかります。これを参考にして、適切に摂取されるようお願いいたします。今回紹介する商品についても、ナトリウム濃度を記載していきます。
塩分強化型 冷梅(伊藤園)
塩分強化型 冷梅(伊藤園)
1本(485g)当たりナトリウム250mg(製品100g当たりナトリウム51.5mg)
まずは通常のソフトドリンクに塩分を配合したものを紹介します。これは、和歌山県のブランド梅『南高梅』(なんこうばい)を100%使用、和歌山県産の完熟梅を天日塩で漬けた梅酢を加えています。
すっきりとした梅の風味と酸味があり、塩味はあまり感じません。梅キャンディーを食べているようです。
オホーツクの恵みたっぷり塩サイダー(小原)
オホーツクの恵みたっぷり塩サイダー(小原)
製品100ml当たりナトリウム51.7mg
ガラナ飲料でおなじみの小原製品です。知床羅臼海洋深層水を30%、宗谷の塩を100%使用しています。
塩味のサイダーは以前三ツ矢サイダーも販売されてされていましたが、それよりも塩味がマイルドに感じました。
カルピスオアシス(カルピス)
カルピスオアシス(カルピス)
製品100ml当たりナトリウム55mg
カルピスに、自然由来の海洋ミネラル・乳酸菌・アロエエキスを合わせた品です。
伊藤園の『塩分強化型 冷梅』同様、酸味で塩味が抑えられています。カルピスの甘酸っぱい味はそのままですので、お子様向けなのかもしれません。
世界のKitchenから ソルティライチ(キリンビバレッジ)
世界のKitchenから ソルティライチ(キリンビバレッジ)
製品100ml当たりナトリウム43mg
ライチ・グレープフルーツ・ぶどうの果汁に沖縄海塩を配合した品です。
ライチの香りがかつての同社『ポストウォーター』を思い出させます。味はライチよりもぶどうの味が強く出ています。
塩のはちみつレモン(サントリー)
塩のはちみつレモン(サントリー)
製品100ml当たりナトリウム43mg
おなじみの『はちみつレモン』に塩を配合した品です。
オリジナルのはちみつレモンはもっとすっきりした味だと思いましたが、この品は甘くて酸っぱくて、意外に味が濃いめです。塩分だけではなく、糖分も摂取してエネルギーも補給しようという考えなのかもしれません。