子育て/子育て・ママ育て

ママの一貫性が0歳児の不安を減らす(2ページ目)

生後間もなくの時期、我が子とのコミュニケーションに悩むママは多いもの。言葉をかけても一方通行のような気がする、泣くのが仕事と分かっていても、泣かれるとつらい……。そんなときは、視点を変えて、赤ちゃんが何をしようとしているのかを分かってあげると、ママが対処しやすくなります。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

ママの一貫性がカギ

もし、ママのリアクションがコロコロと変わってしまうとどうなるでしょう?例えば、
  • ぐずると、ママが来てくれることもあるけれど、こないこともある
  • 泣くと、すぐにおっぱいをくれることもあれば、そうでないこともある
こういう状況だと、赤ちゃんは、先を読むことができなくなります。そして何が起こるか分からないので、赤ちゃんは不安な気持ちで過ごすことが増えてしまうのです。俗に言う「先行き不安」です。

普段なにげなく過ごしている大人の世界は、実は、先が読めるものがたくさん。そうでなければ、料理も洗濯も仕事も予定通りには進まず、全てが行き当たりばったりの不安な日々になってしまいます。私達は生まれてから、どんどん予測可能な世界へと変化をさせてきたのですね。

「先が読める」ということは、私達の安心の素。赤ちゃんだって同じです。

ママが一貫性を持った対応をしていると、赤ちゃんは先が読めるようになるので、必要なときに泣くだけですみます。そしてそれ以外の時間は安心して過ごすことができます。

一方、ママがその時々でリアクションを変えてしまうと、赤ちゃんはいつまでたっても先が読めるようになりません。その不安から泣くことが増えたり、逆に、無力を感じ、泣くことを諦めてしまうこともあるのです。

ママの行動の流れを読めるかどうかは、赤ちゃんの安心感や信頼感と直結しているのですね。よく、育児書で、「親は一貫した行動をとるべき」とありますが、ママがいつも一定の反応をすることは、赤ちゃんの安心感を増やすことにもつながるのです。

赤ちゃんは泣くことでまた1つ学ぶ

ママが一貫性をキープして、赤ちゃんのご機嫌な時間を増やしてあげよう

ママが一貫性をキープして、赤ちゃんのご機嫌な時間を増やしてあげよう

お腹がすいたとき、オムツが気持ち悪いとき、赤ちゃんが泣くのは、この連鎖によるもの。予測可能な世界に変えていくための必要なプロセスなのです。

「泣く」という手段を使うのは、それが生まれたばかりの赤ちゃんの持っている唯一のコミュニケーション手段だから。2~3歳になって泣くことが少なくなってくるのは、言葉が出てくるからです。

大泣きされてしまうと、ママの気持ちもへこみがち。でも、赤ちゃんは泣くことを通して、「因果関係」を学び、自ら不安を解消していっています。ママは一貫性を持って、その学習効果を高めてあげたいですね。
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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