燃費ならばアウトランダーPHEVの方が安い!?
大柄なボディながら30km/Lという圧倒的な燃費を実現してきたアコードHVだが、アウトランダーPHEVという強力なライバルを忘れちゃいけない。リコールで出足をくじかれたものの、実力たるや素晴らしいと思う。以下、アコードHVとアウトランダーPHEVを比べてみよう。アコードHV
アウトランダーPHEVならどうか? 通勤距離往復40kmという使い方だと、すべて電気で走れてしまう。電費を6km/kWhとすれば、最も高い電気料金を使った場合、走行1万kmあたり5万円! なんと! 燃費自慢のアコードHVよりアウトランダーPHEVの方がランニングコストは安い。
アウトランダーPHEVの電気自動車航続距離は45km前後。通勤距離往復60kmになると、ガソリンを1L少々使う。それでも電気料金+ガソリン代の合計でアコードHVより安価。通勤距離往復100km前後までだったらアウトランダーPHEVの方が安い(夜間電力契約ならさらにお得)。
車両価格はアコードHV、アウトランダーPHEVともに引けをとらない
肝心の車両価格はどうか? アコードHVのベーシックグレード『LX』(365万円)の装備を見ると、ナビやサイドカーテンエアバッグなどフル装備。衝突低減ブレーキ(30km/h以下なら自動停止)付きの『EX』は390万円。ライバル車となるカムリHVと同等だ。アウトランダーPHEVといえば、ナビのほか、衝突低減ブレーキ(30km/hまで自動停止)まで付く『ナビパッケージ』が405万1500円。 アウトランダーPHEVは4WDという付加価値もあるのに15万円しか高くないのだった。さらに! 6年乗るなら補助金まで使える。
電気自動車と同じ扱いになるため35万円の『クリーンエネルギー自動車補助金』が出るワケ。これを使えば364万2500円! なんとアコードHVのベーシックグレードと同じ金額で自動停止ブレーキ付きのアウトランダーPHEVが買えてしまう。前述の通りランニングコストだって安い。
アウトランダー (ガソリン車/PHEV) 13型
参考までに書いておくと、アコードの全長×全幅と最小回転半径は、それぞれ4915mm×1850mmと5.7m。アウトランダーPHEVが4655mm×1800mmと5.3m。日本の道路事情で使うのなら、一回りコンパクトなアウトランダーPHEVの方が気軽だ。
リコールで立ち上がりをくじかれたアウトランダーPHEVながら、スペックをジックリ見ていくと魅力的。しかも外出先に急速充電器があれば、充電も受けられる。やっとリコール対策も終わり、受注を再開した。アコードHVやカムリHVを考えているなら、比較検討してみたらいい。