一つひとつの恋を丁寧に終わらせること
食べて忘れるだけじゃダメなのです。ちゃんと向き合って
「やっぱり私はダメな人間なんだ」
「もう、あんなヤツ、最低!」
……なんて、自分や相手を責めた挙げ句、気分転換をして忘れようとしたり、新しい恋を見つけようとがんばったりしているのなら、運命の恋人に繋がることは困難です。
失恋には、必ず意味があります。
そこから、何かを学ぶ必要があるのです。
二人の関係について客観的に考えなければなりません。別れた原因となった問題点は、必ず二人ともにあるはずです。めちゃくちゃな恋人に、尽くしているパターンもありますが、それでも、尽くす側にもエゴがあるはずなのです。
例えば、尽くす人は「いい恋人でありたい」という想いが強く、「争い」や「嫌われること」を避けるクセがあります。人が寄添って生きていくには、「諍い」や「嫌われるかもしれない恐怖」と、必ず向き合っていかなければなりません。それができなかったことも、問題点のひとつと考えられるでしょう。
こうして、失恋によって「何か」を学び取ったなら、「今までありがとう」という気持ちで、その関係を終わらせるイメージをします。自分だけのオリジナルな儀式的なもので構いません。しっかり幕を閉じます。すべてを水に流すために、川や海に行ってみるのもいいでしょう。
想い出に蓋をして無理に忘れるのではなく、学びを見つけて、それから手放す必要があります。向き合わずに、次に進もうとすると、また同じような恋を繰り返すことになってしまいます。
ただし、どちらもあまり悪くない例外の理由があります。
二人のエネルギーや成長のバランスが悪い、という理由です。
最初は似ていた二人の、どちらかが急成長してしまう場合もあります。エネルギー的に、そもそもバランスが悪い場合、寄添うことはかなり困難でしょう。似ている相手は、きっと、他にいるはずと信じましょう。
片想いの場合の失恋は、少し違いますが、「相手の見る目が悪い」だけじゃなく、自分自身に向き合うことは忘れずに。