ある程度レバレッジのかかった財務内容
小型株でリスクはあるが、業績が良く、拡張計画は大胆で、面白い展開も期待できる
レバレッジ戦略を取ると同社のROEは必然的に高くなり、最新では26.6%とかなり高い数値を示しています。高いROEは株価の上昇している銘柄につきものの条件です。
好業績に大胆な拡張計画、今後の展開に期待
現在、アジアの天然ガスから採れる化学原料は割高な状態のままですが、各社とも将来のシェールガス輸入と、それにともない押し下げられるアジア産ガスを視野に入れた行動に出ています。例えば三菱はアメリカで化学工場を建設し、住友化学は千葉県の工場を操業停止にしています。三江精細化工はこれまで日本から原料となるエタン(天然ガスから精製される)を輸入し、中国でエチレンの派生製品を製造していました。日本の化学メーカーが作るエタン価格もシェールガスが入ってくれば下がる運命にあります。これまでは、米国でしかシェールガスは手に入らないので、アジアで高値で売れたのです。
三江精細化工は一歩進んで、米国もしくは値段の下がる日本などから原料となるメタンを輸入し、浙江省の新設工場でエチレンやプロピレンを直接製造しようと計画している様子です(2014年末以降)。小型株でもあり、それ相応のリスクはあると思いますが、業績が良く、今後の拡張計画は大胆で、面白い展開も期待できます。
参考:中国株通信
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