床面積30坪の家って実際にどれくらいの広さ?
家の理想の広さは、家族構成やライフスタイル、戸建てか集合住宅かなどの条件によって異なります。一戸建ての場合は、どのくらいの広さが一般的なのでしょうか。
2020年に着工新設された住宅の1戸あたりの床面積を見ると、全国平均で117.9㎡となっています(国土交通省「令和2年度 住宅着工統計」より)。1坪が約3.3㎡なので、約35.7坪という広さに。
ただし、確保できる土地は地域差が大きいため、都市部では30坪前後の家も多くあります。実際に30坪の床面積では、どのような間取りや部屋の広さになるのでしょうか。いろいろなパターンを見てみましょう。
【平屋の場合】
延床面積 :100.2㎡(30.31坪)/階数:1階/1階床面積:100.2㎡(30.31坪)/間取り:4LDK
20帖以上のたっぷり広いLDKと10帖の主寝室に加え、6帖の部屋が3つ。ゆとりのある4LDKで、収納もしっかり確保されています。
【2階建ての場合】
延床面積 :102.26㎡(30.93坪)/階数:2階/1階床面積:51.34㎡(15.53坪)/2階床面積:50.92㎡(15.4坪)/間取り:3LDK
建築面積は15坪ほどで、延床面積が約30坪になります。1階は18帖のLDKとそれにつながる3帖の和室。2階は7.2帖の主寝室と8.5帖の洋室、浴室や洗面所などの水回りがあり、トイレは上下階ともに設置されています。
ウォークインクローゼットなど収納たっぷりの間取りです。
【3階建ての場合】
延床面積 :102.26㎡(30.92坪)/階数:3階/1階床面積:34.78㎡(10.52坪)/2階床面積:36.85㎡(11.14坪)/3階床面積:30.63㎡(9.26坪)/間取り:3LDK
建築面積が11坪、各階10~11坪で延床面積30坪を確保しています。1階に大きなウォークインクローゼットのある主寝室と、洗面所・浴室・トイレなどの水回りをまとめ、2階は家族が集まるゆったり広い20帖ほどのLDK、3階は6帖以上の洋室2室を配置。
廊下を極力減らした効率のいい間取りになっています。
~開放感を出すアイデア(1)~
見た目に圧迫感がない「オープン階段」を採用して、光あふれる空間に
間取り図を見てみると、平屋から3階建てまで「意外と広い!」と感じられる快適な家になっているのがわかります。上手な間取りの工夫に加えて、設計やデザイン、建材などの選び方でさらに開放感をアップさせることも。
例えば、最近はリビングの中に階段を配置するプランが多く見られますが、片方に壁のないオープン階段は光と風を部屋へ誘い、視線の抜けを生み出します。部屋の中に階段があっても圧迫感を与えず、開放感のあるつくりになっています。
圧迫感がなく、光が十分に差し込むオープン階段
オープン階段にすることで、縦方向の視野も広がります。下の階に窓の設置が難しい場所にも、上の階の光が届いて明るい空間になるでしょう。おしゃれなデザインで、階段自体がインテリアのようなアクセントになるのも魅力です。
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